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MotoGP 2021
Round 2

ポル・エスパルガロの13位を最高位にHonda勢、厳しい結果に終わる

qa Losail International Circuit

カタールGPからの連戦となった第2戦ドーハGPは、Honda勢にとって厳しい結果となりました。Repsol Honda Teamで2戦目を迎えたポル・エスパルガロは、Honda勢最上位でチェッカーをうけましたが、ミスもあり、13位でした。

ポル・エスパルガロの13位を最高位にHonda勢、厳しい結果に終わる

ポル・エスパルガロは、開幕戦カタールGPでは8位でフィニッシュし、優勝者との差は5.990秒でした。今大会も6.063秒とその差はほとんど変わりませんでした。しかし、2週連続で開催されたことで、ハイレベルな戦いになったこともあり、エスパルガロのポジションは13位へと後退しました。

今大会は、優勝したファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)から15位のミゲル・オリベイラ(KTM)までのタイム差が8.928秒。この記録は、19年のカタールGPの15.093秒差という史上最小記録を更新するもので、その中でHonda勢は、全体的にフロントのセッティングをつめきれず、RC213Vのパフォーマンスを十分に発揮することができませんでした。

ポル・エスパルガロは、前戦カタールGPのデータを参考にセットアップを進めましたが、猛暑、強風、そして砂嵐と路面コンディションが目まぐるしく変わり、決勝グリッドについたときは十分な状態ではありませんでした。しかし、22ラップのほとんどを1分55秒台で周回し、RC213Vの攻略とセットアップが大きく前進したことを感じさせるレースでした。

マルク・マルケス(Repsol Honda Team)の代役として2連戦に出場したステファン・ブラドルが、11番グリッドから14位でフィニッシュしました。厳しい接戦の中でブラドルは、オープニングラップに18番手までポジションを落としましたが、その後、着実に順位を上げ、17周目にはポル・エスパルガロの背後に迫ります。そして、そのままチームメートとランデブー状態のままチェッカーを受けました。

前戦カタールGPで転倒リタイアに終わっている中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、今大会、その雪辱に挑みましたが、フロントタイヤの消耗に苦しみ、17位でした。予選16番手だった中上は、序盤14番手までポジションを上げます。そして前半は1分55秒台のハイペースでラップを重ねますが、中盤以降は、1分55秒台から56秒台へとタイムを落とし、17番手までポジションを落としました。得意とするロサイル・インターナショナル・サーキットで2週連続でノーポイント。その悔しさを次戦ポルトガルGPにぶつけます。

チームメートのアレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)は、14番グリッドから、大接戦の中で18番手までポジションを落とす苦しい戦いでした。その後、16番手までポジションを上げますが、13周目に転倒を喫しリタイアとなりました。2戦連続転倒リタイアとなったアレックスもフロントのセットアップに苦戦。決勝でもフロントからスライドしての転倒でした。しかし、昨年最終戦のポルトガルGPでは9位でフィニッシュしています。チームメートの中上とともにポルトガルではばん回に挑みます。


Pol Espargaro
Pol Espargaro 44
Repsol Honda Team
今回もまた、RC213Vのポテンシャルが非常に高いことを証明することができました。ペースはとても力強く、特にレース中盤と終盤はよかったです。しかし、2度大きなミスをしてしまい、チャンスを無駄にしてしまいました。特に2度目のミスがなければもっと戦えたと思いますし、トップとの差も小さかったはずです。2度のレースでHondaのポテンシャルが非常に高いことを証明できましたが、予選を含めて取り組まなければならないことがいくつかあります。次のポルティマオでもがんばります。

Stefan Bradl 6
Repsol Honda Team
ピットに戻ってまずチームに謝りました。転倒は僕のミスです。これまで自分のキャリアで一度もなかったことでした。ここで約2秒落としてしまったので、とても残念です。この大きなミスのあと、ペースはとてもよく、グループに追いつき、アグレッシブに走ることができました。いい走りをしていたので、とても怒りを感じます。あのスタートがなければ、もっと前で高いポジションへ向けて戦っていたと思います。しかし、これが結果です。MotoGPはヨーロッパへ戻ります。そこでは再び強いHondaを見ることができるでしょう。

Takaaki Nakagami
Takaaki Nakagami 30
IDEMITSU Honda LCR
今日も厳しい日でした。序盤はよかったのですが、7、8周目くらいからフロントタイヤが消耗したのを感じ、そのあとは特にコーナリングでマシンをコントロールするのがとても難しかったです。レース中はかなり苦戦し、ラップタイムをキープするのが難しかったです。もちろん今回のポジションには満足していません。しかし、先週は転倒しましたが、今日は完走することができました。前向きに考えなければなりません。カタールで多くのデータを集めることができました。次のポルティマオのレースが楽しみです。

Alex Marquez
Alex Marquez 73
LCR Honda CASTROL
ドーハGPは思っていたような結果にはなりませんでしたが、いい予選にしようとがんばりました。しかし14コーナーで小さなミスをしてフロントタイヤが流れてしまい転んでしまいました。チームには申し訳ないです。コーナーのやや内側を走行していました。とにかくカタールでの日々は簡単ではありません。でもいいところまで来ていると思います。戦闘的ですし、安定もしています。これからはいろいろ学ぶときです。言い訳はしたくありません。ポルティマオではもっと戦闘的になって、強くなります。


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