この日のFP3は、強風が吹き荒れたために出場選手全員が前日のタイムを更新することができず、初日の順位で予選の組み分けが確定。FP3を終えて総合10番手のブラドルは、Honda勢の中では唯一Q2進出を果たし、厳しいコンディションの中で無理にタイムを狙わず、確実に走って11番グリッドを獲得しました。
本来は、3回のフリー走行で厳しい戦いが繰り広げられますが、ナイトレースで行われるロサイルの変則スケジュールでは、ナイトセッションに組み込まれている初日2回目のFP2がベストコンディションとなります。そのためFP3でタイムを短縮しポジションをばん回するのは、通常でも難しい状況ですが、砂嵐状態では完全に不可能でした。
その中でできることは、決勝に向けての準備をしっかりすすめること。ブラドルは決勝に向けてのロングランをしっかりこなし、昨年のポルトガルGPの7位以上を目指します。
初日16番手のアレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)も厳しいコンディションの中でQ2進出は果たせませんでしが、2つポジションを上げて14番グリッドを獲得しました。FP3、そしてFP4では、決勝に向けて違うセットアップに取り組んで方向性を確認。万全の状況を作り、得意とする追い上げのレースに挑みます。
初日のフリー走行で転倒し、15番手だった中上貴晶(LCR Honda idemitsu)も、強風と砂嵐のため転倒のリカバリーを果たすチャンスはありませんでした。そのためFP4では決勝に向けたロングランを行うなど準備を進めました。
Repsol Honda Teamで2戦目を迎えるポル・エスパルガロも、セットアップを前進させるために、FP3、FP4を有効的に使いました。砂嵐に翻弄された一日となりましたが、決勝がどんな天候になってもいいように準備を進めました。開幕戦カタールGPでは、12番グリッドから序盤の混戦の中で他のマシンと接触して大幅にタイムロスしましたが、そこから8位まで追い上げています。
今大会は、アレックス・マルケス、中上貴晶とともに、追い上げのレースに挑みます。