そのため、前日のナイトセッションで行われたFP2のタイムを更新するのは不可能な状態となり、フリー走行の総合順位が確定。中上はQ1から予選に挑みました。Q1をトップタイムで通過するも、トップ10入りを目指したQ2ではQ1の自己ベストにわずかに届かず、11番手となりましたが、決勝を想定したFP4では、1分55秒台で連続ラップをこなしているだけに追い上げのレースが期待されます。Moto2時代には2度の表彰台を獲得している得意のサーキット。初表彰台獲得も期待されます。
Repsol Honda Teamに加入して初の大会を迎えるポル・エスパルガロは、初日10番手からさらに上位を目指しましたが、気温と路面温度が高かったFP3、FP4では思うような走りが出来ず苦戦。ナイトセッションで行われたQ2では、この日の課題になったブレーキングの安定性が改善されましたが、12番グリッドに終わりました。ポル・エスパルガロにとっては、納得のいくポジションとタイムではありませんが、決勝に向けてセットアップの方向性がクリアになっているだけに、決勝の走りに注目です。
初日のフリー走行で12番手だったアレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)は、Q1で6番手に終わり16番グリッドが確定しました。しかし、決勝に向けて手応えのある一日となりました。気温も路面温度も高い中で、タイヤのパフォーマンスをうまく引き出してFP3では12番手。FP4でも安定した連続ラップをこなして12番手でした。昨年はレース後半に強みを見せて2度の表彰台獲得を果たしており、今大会も追い上げのレースに期待されます。
マルク・マルケスの代役として出場のステファン・ブラドル(Repsol Honda Team)は、17番グリッドから決勝に挑みます。初日のフリー走行では18番手でしたが、気温も路面温度も高かったFP3では9番手、FP4では8番手と、決勝に向けて期待を膨らませる走りを見せています。昨年はマルケスの代役として12戦に出場しています。今大会は、昨年の最終戦ポルトガルGPの7位以上が期待されます。