初日は日中の最高気温が36℃まで上昇し、厳しい暑さとなりましたが、MotoGPクラスはFP1が夕方、FP2が午後8時からの走行となり、それぞれ28℃、25℃まで気温が下がる絶好のコンディションとなりました。そのため、全体的にペースは上がり、首位から1秒差以内に16台が連なる接戦となりました。
その中でHonda勢のトップは、今季Repsol Honda Teamに加入したポル・エスパルガロで、トップから0.514秒差の10番手でした。ポル・エスパルガロは、公式テストでマークした1分53秒899に匹敵する同53秒901までタイムを短縮し、トップ10で初日を終えました。2日目のフリー走行ではダイレクトでのQ2進出を目指し、予選では上位を狙います。
Repsol Honda TeamからLCR Honda CASTROLに移籍したアレックス・マルケスは、12番手で初日を終えました。公式テストでは転倒の影響で1分54秒692がベストタイムとなり18番手でした。この日は、1分54秒115までタイムを短縮してポジションを上げました。公式テストでは転倒して右足甲にヒビが入りましたが、開幕戦では、その影響もなく元気なスタートを切りました。
MotoGPクラスで4年目のシーズンを迎える中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、1秒差に16台という接戦の中で14番手でした。コンディションがよくなったFP2では、公式テストでマークした1分54秒262を更新する1分54秒199まで短縮しましたが、全体的にタイムが上がり、トップ10を逃しました。この日は、終日にわたってブレーキに課題を抱えましたが、2日目のフリー走行、予選では、万全の状態でセッションに挑みます。
右腕上腕を骨折し、リハビリとトレーニングを続けているマルク・マルケス(Repsol Honda Team)の代役として、ステファン・ブラドルが出場します。昨年は治療を続けるマルケスの代役として12大会に出場しました。今年もマルケスが復帰するまでマシン開発を兼ねた出場となり、第2戦ドーハGPまでの代役が決まっています。ウインターテストではレギュラー陣と遜色ない走りを見せただけに、明日の予選、決勝での走りに期待されます。