Practice
MotoGP 2021
Round 1

ポル・エスパルガロが10番手。僅差でアレックス・マルケス、中上貴晶と続く

qa Losail International Circuit

2021年の開幕戦カタールGPのフリー走行が、3月26日、ロサイル・インターナショナル・サーキットで行われました。昨年に続き、今年もコロナ禍の中での開幕となり、選手、関係者は、指定されたホテルに宿泊し、移動手段も制限されるなど、厳しい状況の中で大会初日を迎えました。

ポル・エスパルガロが10番手。僅差でアレックス・マルケス、中上貴晶と続く

初日は日中の最高気温が36℃まで上昇し、厳しい暑さとなりましたが、MotoGPクラスはFP1が夕方、FP2が午後8時からの走行となり、それぞれ28℃、25℃まで気温が下がる絶好のコンディションとなりました。そのため、全体的にペースは上がり、首位から1秒差以内に16台が連なる接戦となりました。

その中でHonda勢のトップは、今季Repsol Honda Teamに加入したポル・エスパルガロで、トップから0.514秒差の10番手でした。ポル・エスパルガロは、公式テストでマークした1分53秒899に匹敵する同53秒901までタイムを短縮し、トップ10で初日を終えました。2日目のフリー走行ではダイレクトでのQ2進出を目指し、予選では上位を狙います。

Repsol Honda TeamからLCR Honda CASTROLに移籍したアレックス・マルケスは、12番手で初日を終えました。公式テストでは転倒の影響で1分54秒692がベストタイムとなり18番手でした。この日は、1分54秒115までタイムを短縮してポジションを上げました。公式テストでは転倒して右足甲にヒビが入りましたが、開幕戦では、その影響もなく元気なスタートを切りました。

MotoGPクラスで4年目のシーズンを迎える中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、1秒差に16台という接戦の中で14番手でした。コンディションがよくなったFP2では、公式テストでマークした1分54秒262を更新する1分54秒199まで短縮しましたが、全体的にタイムが上がり、トップ10を逃しました。この日は、終日にわたってブレーキに課題を抱えましたが、2日目のフリー走行、予選では、万全の状態でセッションに挑みます。

右腕上腕を骨折し、リハビリとトレーニングを続けているマルク・マルケス(Repsol Honda Team)の代役として、ステファン・ブラドルが出場します。昨年は治療を続けるマルケスの代役として12大会に出場しました。今年もマルケスが復帰するまでマシン開発を兼ねた出場となり、第2戦ドーハGPまでの代役が決まっています。ウインターテストではレギュラー陣と遜色ない走りを見せただけに、明日の予選、決勝での走りに期待されます。


Pol Espargaro
Pol Espargaro 44
Repsol Honda Team
今日の結果、そして内容には満足しています。1週間の休みが終わり、テストのときとほぼ同じ速さで走ることができました。しかし、トップのライダーたちは僕のようにはいかなかったようです。トップとは約0.5秒差です。もし最後のラップを走りきることができていたら、もっとタイムは縮まっていたと思いますし、トップにどんどん近付いています。でも、ラップタイムが上がるということは、限界に近付いていくということで、今日は2回限界を感じました。これは決していいことではありませんが、速くなるためには転倒も仕方ありません。予選やレースで転倒することを思えば、今日でよかったです。明日の午前中はタイムを更新するのが難しいと思うので、暫定でもQ2圏内にいることはいいことです。でもFP3でプッシュしなければならない状況になれば、プッシュします。シーズン初日としてはポジティブでした

Alex Márquez
Alex Márquez 73
LCR Honda CASTROL
今日はポジティブでした。テストのときに比べて、ラップタイムがよくなったので、一歩前進することができました。うれしいです。でもQ2に進めるポジションではないので、FP4でいいリズムを見つけることがカギになります。そしていいグリッドポジションを獲得するためには、Q2に進めるようにQ1でがんばらなければなりません。そうすればレースが少し楽になります。今日は全体的に前進できてよかったです。午後はフロントのフィーリング改善に取り組みました。そのおかげでよくなったし、力強さも加わりました。明日もこの仕事を続けなければなりません

Takaaki Nakagami
Takaaki Nakagami 30
IDEMITSU Honda LCR
今日は少し苦戦しました。重要なFP2で、最初から最後までフロントブレーキに問題がありました。セッション中に部品を交換して直そうとしましたが、解決することはできませんでした。ポジティブなことは明日へ向けてどこを改善すべきなのか分かっていることです。前向きになれるようにがんばります。明日は明日です。もっといい走りをして、いい結果を残したいです

Stefan Bradl 6
Repsol Honda Team
FP1は少し時間がなくなってしまい、全体的にはあまりいい日ではありませんでした。でもポジティブなことは、どの部分に取り組めばいいのかが分かっていることです。どうしてか分かりませんが、公式テストのときとマシンの反応がかなり違いました。明日に向けてなにができるのか、考えたいです。明日はマシンを改善できるように考えていきたいです。ポテンシャルは高いので、もっといいパフォーマンスをすることが目標です



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