ケガをしてから9カ月、15戦ぶりの復帰を果たしたマルク・マルケスは、初日6番手と周囲を驚かせるすばらしいスタートを切りました。そして迎えた2日目のFP3も順調にタイムを刻みましたが、ニュータイヤを装着してアタックを始めようとした周回に転倒者が出て赤旗中断となりました。その後、セッションは再開しましたが残り時間は少なく、アタックできたのはわずか1周。そのため大接戦の中で15番手へとポジションを落としました。
その結果、マルク・マルケスはQ1からの予選となりますが、Q1はトップタイムをマークしてQ2に進出。しかし、アタックできるタイヤが予選を通じて一本しかないため、Q1からの予選となった影響が出てしまい、Q2はセッション終盤にコースイン。このときもワンラップのアタックで6番手タイムをマークしました。
復帰戦ということでマルク・マルケスは、着実な走りに徹しました。そして周回するごとにRC213Vのフィーリングに慣れ、パフォーマンスを引き出しました。決勝もドライコンディションが予想されます。マルク・マルケスは、これまで何度も世界中のレースファンを驚かせるすばらしい走りを披露してきました。今大会はまだまだ100%の走りではありませんが、決勝に向けて重要なセッションとなるFP4では、1分40秒台で連続ラップをこなし、復帰戦での表彰台獲得に向け期待が膨らんでいます。
マルク・マルケスの弟のアレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)は13番グリッドから決勝に挑みます。初日11番手スタートのアレックス・マルケスは、セッションごとに着実にタイムを短縮しました。FP1は1分42秒台でしたが、FP2で同40秒台へ。そしてFP3では同39秒台へとタイムを更新しますが、トップから1秒差に15台という大接戦の中で11番手は変わらず。惜しくもダイレクトでのQ2進出を果たせませんでした。そして迎えたQ1では、わずかの差で3番手となりQ2進出を果たせず、13番グリッドが確定しました。決勝では追い上げのレースに挑みます。
Repsol Honda Teamで3戦目を迎えるポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)は、初日12番手でしたが、2日目のFP3では13番手へとポジションを落としました。ダイレクトでのQ2進出を果たせず、Q1からの予選となりましたが、大接戦の中で4番手に終わり、14番グリッドが確定しました。この日は、FP4でハイサイドを起こして転倒を喫し、それがQ1の走りに影響しました。決勝では追い上げのレースが期待されます。
初日10番手の中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、前日の転倒の影響で右肩の痛みがひどく、FP3は痛み止めの注射を打つなどの処置を施して出走しましたが、わずか9ラップで走行を終えました。その後の走行を断念し、FP4、予選Q1をキャンセルしたことで21番グリッドが確定しました。