Test 1
MotoGP 2021

シーズン開幕に向けてHonda勢が好調なスタートを切る

qa Losail International Circuit

2021年のシーズン開幕に向けて、3月6日と7日の2日間、開幕戦カタールGP、第2戦ドーハGPの舞台となるロサイル・インターナショナル・サーキットで公式テストが行われました。関係者はもちろん、レースファンにとっても、待ちに待った今季初テストとなりましたが、2チーム4人のHonda勢全員が順調なスタートを切りました。

シーズン開幕に向けてHonda勢が好調なスタートを切る

Honda勢4人の中でもっとも速かったのは、HRCのテストライダーを勤めるステファン・ブラドルで、公式テスト前日に行われたテストライダー、ルーキーライダーによるシェイクダウンテストから走行しており、Honda勢の中では唯一、3日間の走行となりました。昨年は負傷のために欠場したマルク・マルケス(Repsol Honda Team)の代役として11戦に出場しました。最終戦ポルトガルGPでは7位でフィニッシュするなど、RC213Vの開発ライダーとしてマルク・マルケスのタイトル獲得に大きく貢献してきましたが、今回のテストでもHRCに貴重なデータを多く提供しました。

ドイツ人で31歳のブラドルは、2011年のMoto2チャンピオンでMotoGPクラスにもHondaチームから出場するなど経験豊富なライダーです。今回のテストでは、ベストタイム、そして連続ラップでも、レギュラーライダー以上のすばらしい走りを見せ、2日間で合計115ラップをこなし、トップから0.270秒差の総合5番手でした。

これまで最高峰クラスで6回のタイトルを獲得したマルク・マルケスは、昨年7月のスペインGPで右腕を負傷、現在、復帰に向けてリハビリを続けています。開幕戦カタールGPから復帰を希望していますが、回復状況を見ながらドクターのアドバイスを受けて判断することになります。

昨年は新型コロナウイルスの感染拡大で約4か月間、シーズンは中断。全20戦を予定していましたが、15戦(MotoGPクラスは14戦)でシーズンは終了しました。今年も新型コロナウイルスの影響を受けるシーズンになっていますが、21年シーズンは、MotoGPクラスに参戦する6メーカーの合意でエンジン開発を凍結しました。そのため、2021年型RC213Vでテストを開始した4選手は、主に車体、電子制御などのテストに集中しました。

今季、Repsol Honda Teamに加入したポル・エスパルガロは、スペイン出身の29歳。Moto3、Moto2クラスとマルク・マルケスとしのぎを削ってきたライバルです。と同時に、Hondaのマシンに乗ることを「夢見てきた」と語るだけに、初日、2日目とテスト開始の午後2時過ぎにはコースイン。午後9時のテスト終了まで、RC213Vの初ライドを満喫しました。注目を集めたポル・エスパルガロですが、初ライドとは思えない走りを随所で見せ、次回10日から12日まで行われる今季2回目の本格的なテストに向けて大きな成果を得ることに成功しました。ポル・エスパルガロは2日間で130ラップ。トップから0.733秒差で総合12番手。初ライドとしては上々のスタートとなりました。

MotoGPクラスで4年目を迎える中上貴晶は、ポル・エスパルガロより0.017秒遅れ。今季からチームメートになったアレックス・マルケスよりは、わずかに速く、ポル・エスパルガロ、中上貴晶、アレックス・マルケスの順で僅差で並びました。今年29歳になった中上は、ロサイルのような中高速コーナーが連続するサーキットを得意としますが、昨年は2019年モデルのRC213Vに乗っていたこともあり、今回のテストでは、21年型RC213Vのフィーリングに慣れることに重点を置きました。2日目のテストでは、路面温度が下がる夕方に転倒を喫しましたが、予定していたメニューをすべて消化しました。2日間で118ラップをこなした中上は、10日から始まる今季2回目の公式テストに向けて多くのデータを蓄積しました。

MotoGPクラスで2年目を迎える24歳のアレックス・マルケスは、Repsol Honda TeamからLCR Honda CASTROLにチームを変わりました。昨年、MotoGPクラスでルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得したマルケス弟は、初日、2日目と2日連続で転倒しましたが、今回のテストでは、限界を探ることが一つの目標であり、転倒による影響はありませんでした。転倒したことでセットアップの方向性をしっかり見極めることに成功。2日間で101ラップを消化。次回のテストではタイム短縮とポジションアップが期待されます。


Stefan Bradl
Stefan Bradl 6
Repsol Honda Team
総合5位 2日間合計115ラップ 1分54秒210
1日目コメント「全体的に満足しています。とてもいい仕事ができたと思います。とても実りのある日になりました。マシンは快適です。テストプランに沿って仕事に取り組み、今日はパーツとシャシーにさらに焦点を当てて仕事をしました。再びいいペースをつかむことができました。今のところとてもいい仕事ができています。この方向性で引き続き進めていくことが目標になります。マシンに乗ることができましたし、いいフィーリングをつかむことができたのでうれしいです。ほかのライダーたちにとっては今日がテスト初日だったので、昨日からテストをしている僕にはアドバンテージがあったのかもしれません。でもみんなのラップタイムがよくなっていけば、すべて接近してくるので、落ち着いて取り組まなければなりません。今は満足しています。でも、仕事はたくさん残っています」

2日目コメント「今日もポジティブな日でした。今日の仕事には満足しています。とても前進することができました。トップのライダーたちとともにペースは上がり続けました。マシンも僕もよく機能していると感じています。そのおかげでたくさんの仕事をこなすことができました。実りのある3日間でした。それほど速いラップを求めていたわけではありません。タイムはとても接近していました。残りの3日間のテストために、少しだけ、休みを楽しみます」

Pol Espargaro
Pol Espargaro 44
Repsol Honda Team
総合12位 2日間合計 130ラップ 1分54秒673
1日目コメント「とてもいい気分です。マシンの限界を感じる仕事はこれからになりますが、ようやくHondaのマシンに乗ることができてとてもうれしいです。今日は快適に乗れるように取り組みました。そして、すべてを理解できるように努めました。今日の自分のラップには満足しています。今日はとてもシンプルな取り組みでしたが、前進することができました。明日の仕事が楽しみですが、ホテルに戻って、明日どこを改善できるかデータをチェックしたいです。フロントエンドのフィーリングが今のところ最も理解しなければならない部分です。ステファンと比べると、その部分をもっと改善しなくてはいけないことがわかります。しかし、これは周回していけばよくなっていくと思います。初めてのマシンに乗ったときは毎回このような状況になります」

2日目コメント「今日もいい日でした。トップではありませんが、自分のスピード、そして全体的なペースにとても満足しています。トップとは0.7秒差。トップ5とは0.5秒差ですからね。わずか2日でこれだけタイムを接近させられたことはとてもポジティブです。まだ取り組まなければならない部分はありますが、Hondaのマシンによく順応できていると思います。Hondaの力を最大限引き出すのは時間の問題だと思います。今日はとても前進することができました。短い休みをはさんで、再び、RC213Vに乗るのが楽しみです」

Takaaki Nakagami
Takaaki Nakagami 30
LCR Honda IDEMITSU
総合13位 2日間合計 118ラップ 1分54秒690
1日目コメント「まずは、MotoGPマシンに再び乗ることができてとてもうれしいです。今日は風が強く、トリッキーなコンディションでしたが、18時か19時ごろから風も弱まり、コンディションもよくなりました。路面にラバーも乗ってきたので、グリップレベルもよくなりました。もちろん、このマシンは僕には完全に新しいマシンで、まだテスト1日目です。やらなければならない仕事はたくさんあります。新しいマシンを理解しなければなりませんし、特にエンジンの特徴を理解しなければなりません。引き続き一生懸命がんばりますが、今日の結果には満足しています。ペースはよかったです。テスト2日目がとても楽しみです」

2日目コメント「今日はいくつか重要なパーツをテストしたので、とても忙しい一日になりましたが、インフォメーションの点ではすべてがとてもクリアでした。17時ごろに2コーナーで大きな転倒をしてしまいましたが、幸い僕は無事です。一歩一歩前進しています。そして次のテストで改善しなければならないポイントがわかりました。とても落ち着いてテストを進めています。フィーリングはいいので、次のテストでも前進できることを願っています。次回のテストはレースウイークへ向けてとても重要です。水曜日から始まるテストでもっといいパフォーマンスができることを願っています」

Alex Márquez
Alex Márquez 73
LCR Honda CASTROL
総合14位 2日間合計 101ラップ 1分54秒952
1日目コメント「今日は転倒でスタートしてしまい、思ったようなスタートになりませんでした。しかし、フィーリングを取り戻し、いい形で仕事を進め、最後はかなりよくなりました。テスト初日で、いくつか新しいこともトライできたので、ポジティブです。今回のテストは、インターバルを挟んで5日間あり、まだ4日あります。この4日間でしっかりテストメニューを消化していきたいです。新しいことをすべて確認し、体力的にも精神的にも疲れないようにしなければなりません。そのためにもテストの方向性を見極め、チームと一緒にいい情報を得たいです」

2日目コメント「2日目はいくつか特別なことにトライし、別の方向性を試しました。ポジティブな結果だったので自信につながりました。最初と最後に小さな転倒をしてしまいました。最後の転倒はタイムアタックをしているときでした。とにかく、来週のテストに向けてとてもいいインフォメーションといいフィーリングをつかむことができました。これから2日間、いろいろデータを検証し、すべてのピースを埋めていきたいです。この2日間で多くのことを学びました。残りの3日間のプレシーズンテストでもう一歩前進し、マシンのフィーリングがもっとよくなっていくのが楽しみです」

リザルト

順位

No.

ライダー

マシン

タイム/差

1

20

F.クアルタラロ

ヤマハ

1'53.940

2

43

J.ミラー

ドゥカティ

+0.077

3

41

A.エスパルガロ

アプリリア

+0.212

4

21

F.モルビデリ

ヤマハ

+0.213

5

6

ステファン・ブラドル

Honda

+0.270

6

5

J.ザルコ

ドゥカティ

+0.416

7

12

M.ビニャーレス

ヤマハ

+0.455

8

36

J.ミル

スズキ

+0.575

9

63

F.バニャイア

ドゥカティ

+0.711

10

42

A.リンス

スズキ

+0.718

11

88

M.オリベイラ

KTM

+0.726

12

44

ポル・エスパルガロ

Honda

+0.733

13

30

中上貴晶

Honda

+0.750

14

73

アレックス・マルケス

Honda

+1.012

15

81

Yamaha Test 1

ヤマハ

+1.366

16

23

E.バスティアニーニ

ドゥカティ

+1.546

17

33

B.ビンダー

KTM

+1.595

18

32

L.サバドーリ

アプリリア

+1.630

19

46

V.ロッシ

ヤマハ

+1.644

20

10

L.マリーニ

ドゥカティ

+1.665

21

89

J.マルティン

ドゥカティ

+1.692

22

9

D.ペトルッチ

KTM

+1.855

23

82

Yamaha Test 2

ヤマハ

+1.867

24

27

I.レクオナ

KTM

+1.933

25

26

D.ペドロサ

KTM

+2.512

26

50

S.ギュントーリ

スズキ

+2.822

27

51

M.ピッロ

ドゥカティ

+3.955

28

83

Yamaha Test 3

ヤマハ

+4.756

29

85

津田拓也

スズキ

+4.970




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