FP1はトップから0.373秒差の3番手と好調な出だしとなりました。FP2は1分39秒983と0.768秒タイムを短縮しましたが、10番手へと後退する厳しい戦いでした。明日のFP3ではトップ10をキープしてダイレクトでQ2進出を果たし、予選上位を目指します。そして、決勝では今季初の表彰台、さらには初優勝を目指します。
中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が11番手。ポル・エスパルガロから0.049秒という僅差で続きました。この日の中上は、タイヤテストを中心にFP1、FP2ともに11番手でした。昨年の大会はタイヤに厳しいレースとなり、中上は5人によるし烈な3位争いに加わり7位でフィニッシュ。3位のアレックス・リンス(スズキ)から7位の中上までが1.7秒差という厳しい戦い。表彰台獲得まであと一歩でしたが、その戦いを教訓に、今年は好グリッド獲得を目指します。
復帰5戦目となるマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は総合15番手でした。前戦イタリアGPで転倒リタイアに終わっているマルケスは、今大会は着実に前進する意気込みです。ドライコンディションではまだ5ラップ以上100%の走りができない状態と語ります。そのため、FP1では20ラップ、FP2では最多周回数となる21ラップを刻み、体力の回復に努めました。FP2では、フロントにミディアム、リアにソフトを入れてラップを重ね、セッション終盤には前後ミディアムを装着し、1分40秒台でラップを刻みました。
アレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)は、トップから1.455秒差の18番手でした。アレックス・マルケスは、ベストタイムこそ1分40秒690ですが、1分41秒台で連続ラップをこなしており、内容的には決して悪くありません。これまで同様、新品タイヤのパフォーマンスをうまく活かせないのが課題となっています。土曜日のFP3と予選では、その改善に取り組みます。
今年から10コーナーが改修され、4.627kmのコースは4.657kmとわずかに長くなりました。