Honda勢トップの中上は、FP1で11番手でしたが、FP2では1.198秒タイムを短縮し7番手へとポジションを上げました。中上は2年前の大会では、1分46秒398のベストタイムをマークして予選10番手。決勝はトップグループに加わり5位でフィニッシュしています。ムジェロの自己ベストタイム更新は2日目以降に持ち越されましたが、念願の初表彰台、そして初優勝に向けて好調なスタートとなりました。
中上は、開幕2連戦となったカタールではマシンのセットアップが決まらず苦戦しましたが、ヨーロッパラウンドに入ってからすべてトップ10フィニッシュを果たしています。ポルトガルGPでは、転倒の影響で最後尾スタートとなりながらも10位まで追い上げました。スペインGPでは初表彰台まで、あと一歩の4位。4年ぶりに”フラッグ・トゥ・フラッグ”になった前戦フランスGPでは表彰台争いに加わる快走を見せ、終盤はタイヤの消耗で7位へと後退しましたが、今大会まで好調をキープしています。
ケガから復帰4戦目のマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、FP1は前後にミディアムのスリックを装着して19ラップをこなし16番手。中高速コーナーが続くムジェロでは、マシンの切り返しに強い腕力と体力が要求されます。そのフィーリングを確認しながら1分48秒台で連続周回を重ねました。FP2では前後にハードタイヤを装着して1分48秒台で連続ラップをこなし、セッション終盤でリアにソフトタイヤを入れて1分46秒973をマーク。13番手へとポジションを上げました。ハイスピードコースのムジェロでは、今の体調では苦戦を覚悟していましたが、予想通りの厳しい戦いとなっています。
チームメートのポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)は、コーナリングのパフォーマンスを上げるためにさまざまなタイヤを装着して確認作業を続け、FP1は12番手でした。FP2も引き続き、タイヤテストを行いながら1分48秒台から47秒台へ。そしてセッション終盤に46秒台に入れて14番手となりました。RC213Vで初めてムジェロを走るアレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)は、コース攻略に多くの時間を割き、FP1は1分48秒台で16番手、FP2は47秒にタイムを上げて18番手でした。
マルク・マルケス、ポル・エスパルガロ、アレックス・マルケスの3選手は、2日目のFP3でダイレクトでのQ2進出を目指し、予選ではポジションアップに挑みます。