Practice
MotoGP 2021
Round 6

中上貴晶Honda勢トップの7番手。マルク・マルケス13番手、ポル・エスパルガロ14番手、アレックス・マルケスは18番手で初日を終える

it Autodromo Internazionale del Mugello

終日、青空が広がったムジェロ。絶好のコンディションで行われたフリー走行は、トップから1秒差に16台がひしめく大接戦となり、中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が7番手、マルク・マルケス(Repsol Honda Team)が13番手、ポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)が14番手、そしてアレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)が18番手という結果でした。

中上貴晶Honda勢トップの7番手。マルク・マルケス13番手、ポル・エスパルガロ14番手、アレックス・マルケスは18番手で初日を終える

Honda勢トップの中上は、FP1で11番手でしたが、FP2では1.198秒タイムを短縮し7番手へとポジションを上げました。中上は2年前の大会では、1分46秒398のベストタイムをマークして予選10番手。決勝はトップグループに加わり5位でフィニッシュしています。ムジェロの自己ベストタイム更新は2日目以降に持ち越されましたが、念願の初表彰台、そして初優勝に向けて好調なスタートとなりました。

中上は、開幕2連戦となったカタールではマシンのセットアップが決まらず苦戦しましたが、ヨーロッパラウンドに入ってからすべてトップ10フィニッシュを果たしています。ポルトガルGPでは、転倒の影響で最後尾スタートとなりながらも10位まで追い上げました。スペインGPでは初表彰台まで、あと一歩の4位。4年ぶりに”フラッグ・トゥ・フラッグ”になった前戦フランスGPでは表彰台争いに加わる快走を見せ、終盤はタイヤの消耗で7位へと後退しましたが、今大会まで好調をキープしています。

ケガから復帰4戦目のマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、FP1は前後にミディアムのスリックを装着して19ラップをこなし16番手。中高速コーナーが続くムジェロでは、マシンの切り返しに強い腕力と体力が要求されます。そのフィーリングを確認しながら1分48秒台で連続周回を重ねました。FP2では前後にハードタイヤを装着して1分48秒台で連続ラップをこなし、セッション終盤でリアにソフトタイヤを入れて1分46秒973をマーク。13番手へとポジションを上げました。ハイスピードコースのムジェロでは、今の体調では苦戦を覚悟していましたが、予想通りの厳しい戦いとなっています。

チームメートのポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)は、コーナリングのパフォーマンスを上げるためにさまざまなタイヤを装着して確認作業を続け、FP1は12番手でした。FP2も引き続き、タイヤテストを行いながら1分48秒台から47秒台へ。そしてセッション終盤に46秒台に入れて14番手となりました。RC213Vで初めてムジェロを走るアレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)は、コース攻略に多くの時間を割き、FP1は1分48秒台で16番手、FP2は47秒にタイムを上げて18番手でした。

マルク・マルケス、ポル・エスパルガロ、アレックス・マルケスの3選手は、2日目のFP3でダイレクトでのQ2進出を目指し、予選ではポジションアップに挑みます。


Takaaki Nakagami
Takaaki Nakagami 30
IDEMITSU Honda LCR
FP2ではトップタイムをマークしたバニャイアについていくことができました。この走りは自分たちのポテンシャルを理解するのに役立ちました。今日は1分47秒前半のタイムを何度も出せたし、47秒台で連続で周回することができました。今日のペースには満足しています。もちろん改善しなければならない部分もあります。特にセクター2と、その他いくつかのコーナーであまりいいパフォーマンスができなかったのでFP3へ向けて改善し準備を進めたいです。トップグループで戦えるポテンシャルはあると思います。明日へ向けて自信はあります。FP3が楽しみです

Marc Márquez
Marc Márquez 93
Repsol Honda Team
今日はマシンのセッティングをあまり変えませんでした。ライディングに役立つように、細かい部分やポジションの調整に取り組みました。今は辛抱強くやらなければなりません。思ったようなライディングができていませんが、早く限界が分かるようになりました。今大会は、始まる前からハードな週末になることは分かっていました。明日は周りの状況と自分自身のことを考えながら周回し、やらなければならないことに集中したいです。FP2の終わりに、少しタイムアタックして、いくつかポジションを上げることができました

Pol Espargaro
Pol Espargaro 44
Repsol Honda Team
コーナーエントリーに苦戦しているので、今日はグリップの改善に取り組みました。コーナーに進入し、ブレーキをリリースしながら向きを変えるところに取り組んでいます。また、マシンを寝かせたときの走りにも取り組んでいます。ラップタイムには表れませんでしたが、最初のセクターのブレーキングではいいフィーリングがありました。明日へ向けて、何ができるのかをもっとクリアにしなければなりません。昨年はこのサーキットを走っていないので、今日の走りを頭の中でしっかり整理できればと思います。明日は新鮮なアイディアとエネルギーを持ってコースに戻りたいです

Alex Márquez
Alex Márquez 73
LCR Honda CASTROL
ムジェロをMotoGPマシンで走るのは今日が初めてでした。長くてトリッキーなトラックです。最初は難しく感じましたが、FP1からFP2にかけて前進することができました。しかし、まだ改善しなければならない部分がたくさんあります。トップとはわずか1.1秒差なので、すべてが接近しています。明日はプッシュし続け、コンスタントに前進していきたいです。これからすべてを検証して、最も改善しなければならない部分を見つけ、改善できるようにしなければなりません。明日は午前中からもっと戦闘的になり、今日の午後の強さを見せなければなりません



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