ホームGPを迎えるマルケスとミル。カタルニアGPに向けて準備を進める
今週スペインのバルセロナで開催されるロードレース世界選手権(MotoGP)第11戦カタルニアGPは、シーズンの折り返し地点です。後半戦は、13週間で10レースをこなすハードな日程になっています。
カタルニア・サーキットで開催されるカタルニアGPは、Repsol Honda Team、そして、チームのライダーであるマルク・マルケスとジョアン・ミルの両選手にとって、特別な大会となります。
コースは、一周4.657km。1990年代始めにMotoGPのカレンダーに定着し、これまでHondaは3クラス合計で23勝を達成。最高峰クラスでは10勝を挙げています。
マルケスは、最高峰クラスで2度目のタイトルを獲得した14年と6度目のタイトルを獲得した19年は、いずれもカタルニアGPで優勝しています。今シーズンは、前戦オーストリアGPを12位で終えてポイントを獲得。第9戦イギリスGPと同様、これまでと異なるレースへのアプローチが実を結びました。
今大会は引き続き、Repsol Honda Team、そしてHRCのエンジニアと力を合わせ、冷静かつ明確な方法でさらなる進歩を目指します。
スペインのマヨルカ島パルマ出身のミルにとっても、ホームとなる今大会は重要な戦いになります。これまで最高峰クラスでは20年の2位を最高位に、4位が2回、そして6位が1回と、シーズンを通して最も安定した成績を収めています。
前戦オーストリアGPでは、レースウイークを通してHonda勢トップの走りをみせましたが、決勝は不運にも転倒リタイア。進歩を結果に反映することができませんでした。20年にMotoGPチャンピオンを獲得しているミルは、今大会も引き続きマシンの改善に努めます。
Repsol Honda Teamは、今大会を終えると第12戦サンマリノGPの舞台となるミサノへと向かいます。サンマリノGP決勝レースの翌日には、今シーズン最後の公式テストが行われます。
サーキット情報
カタルニア・サーキットの建設は、ヨーロッパで最も美しい都市の一つバルセロナに最先端のサーキットを作ろうと、1989年にカタルニア自治政府、モンメロ町議会、カタルニア王立自動車クラブ(RACC)の共同協力でスタートしました。そして91年9月にサーキットは完成。初の国際イベントF1スペインGPが開催されました。その後、ロードレース世界選手権ヨーロッパGPが開催され、95年からはカタルニアGPの舞台として定着。2018年には安全基準を高めるため、コースの再舗装が行われました。この工事では、13コーナーのランオフエリアが拡張され、さらに20m確保されました。また10コーナーは、すでにF1で使用されていたレイアウトを使用しています。こうした変更により、サーキットの全長は4.627kmから4.657kmになりました。