ミルとマリーニがオースティンで次なる戦いに挑む
ロードレース世界選手権(MotoGP)第3戦アメリカズGPが4月12日(金)から14日(日)の3日間、アメリカ・テキサス州オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で開催されます。第2戦ポルトガルGPの次に予定されていたアルゼンチンGPがキャンセルとなったため、2週間のインターバルを経て、Repsol Honda Teamはアメリカへと向かいました。
アメリカズGPは、2013年にMotoGPのカレンダーに加わりました。舞台となるCOTAはシーズンの中でも独特なレイアウトを持つサーキットの一つです。コース序盤はタイトなコーナーと左右に転回する中高速コーナーが連続し、中盤はロングストレートと、ハードなブレーキングが要求される左コーナーが待ち受けます。そしてコース終盤は、低中高速あらゆるコーナーが入り交じり、マシンはもちろんのこと、ライダーにとっても気の休まらない過酷なサーキットです。
このサーキットでHondaは、13年から18年まで6年連続で大会を制覇しており、21年、23年にも勝利。コロナ禍で中止になった20年を除き、13年から23年まで10回開催されたうちの8大会で優勝を達成しています。
チーム2年目のシーズンを迎えているジョアン・ミル(Repsol Honda Team)は、開幕戦カタールGP、第2戦ポルトガルGPとレースをこなすごとに自信を深めており、第3戦アメリカズGPではさらに上位進出が期待されます。
序盤の2戦はともにレースウイークを通じて大きく前進することに成功。今大会はそのいい流れを予選でも維持することが、レース序盤のアクシデントを回避して上位に進出するためのカギとなります。ミルのCOTAでのベストフィニッシュは、22年大会の4位です。
チームメートのルカ・マリーニは、昨年の大会で2位になり、MotoGPクラスで初表彰台を獲得しました。今シーズンはここまで厳しいレースが続いていますが、COTAはマリーニとチームにとって、RC213Vを評価する絶好の機会となるでしょう。
○サーキット情報
サーキット・オブ・ジ・アメリカズは、テキサス州オースティン近郊にあります。全長5.513km、進行方向は反時計回りで、右コーナーが9カ所、左コーナーは11カ所。観客席は12万人を収容できます。サーキットが完成したのは2012年で、翌13年に初めてMotoGPが開催されました。
COTAの大きな特徴は、ホームストレートから第1コーナーにかけて急激な登りとなっていること。そして、登りきったところにある第1コーナーはタイトな左コーナーになっており、ライダーたちを苦しめる難しいレイアウトになっています。
2本ある長いストレートエンドは、どちらもタイトなコーナーになっています。COTAは、シーズンを通して最も変化に富んだサーキットの一つで、ほとんどのセクションが世界各地の有名サーキットの一部を反映したものになっています。設計はドイツの著名な建築家でサーキットデザイナーのヘルマン・ティルケ氏が担当しました。
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