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MotoGP 2023
Round 1

世界選手権75周年のシーズンにHonda勢が挑む

pt Autódromo Internacional do Algarve

2023年の開幕戦ポルトガルGPが、3月24日(金)から26日(日)までの3日間、ポルトガルのアルガルベ・インターナショナル・サーキット(以下、アルガルベ・サーキット)で開催されます。アルガルベ・サーキットでロードレース世界選手権(MotoGP)が開催されるのは、今年が5回目となります。

世界選手権75周年のシーズンにHonda勢が挑む

アルガルベ・サーキットでMotoGPが初めて開催されたのは2020年でした。この年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で日程が大幅に変わり、リザーブサーキットとして登録されていたアルガルベ・サーキットで最終戦ポルトガルGPが開催されました。21年は、レギュラーサーキットとして4月に第3戦ポルトガルGPが開催され、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で第17戦アルガルベGPが急きょカレンダーに加わりました。昨年は、第5戦として4月に開催されました。

ポルトガルGPは、1987年にスペインのハラマ、88年にスペインのヘレスで始まりました。この2年間はスペインのサーキットで行われましたが、2000年からはリスボン近郊のエストリルで、12年まで13年連続で開催されました。現在はアルガルベ・サーキットに舞台を移し、今年で通算19回目のポルトガルGP(21年のアルガルベGPを含む)となります。アルガルベ・サーキットは、08年にスーパーバイク世界選手権(WSBK)が初めて開催されました。以来、WSBKの舞台としても定着しています。

ポルトガル南部に位置するアルガルベ・サーキットは、一周4.592km。起伏に富み、ブラインドコーナーの多い難コースです。バリエーション豊かなコーナーが連続するテクニカルコースとして知られ、ライダーの好みがはっきりと分かれます。

ウインターテストで23年型RC213Vのテストに集中したマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、今年は万全の体調で開幕戦を迎えます。過去3年間は、20年のスペインGPで右腕上腕部を骨折した影響で万全な状態ではありませんでしたが、今年は本来のパフォーマンス発揮に大きな期待が寄せられています。

今年は2月のマレーシア・セパンで3日間、3月には開幕戦の舞台となるアルガルベで2日間のテストを行いました。セパンで149ラップ、アルガルベで154ラップをこなしたマルケスは、新型RC213Vのセットアップを進め、開幕戦への準備を進めました。昨年の大会は、予選9番手、決勝6位と、思うような結果を残せませんでしたが、今年は開幕戦からRC213Vのパフォーマンスを最大限に引き出す意気込みです。

今季、Repsol Honda Teamに加わった2020年の世界チャンピオン、ジョアン・ミルも、新天地で迎える開幕戦に胸を躍らせています。ウインターテストは、まずHonda RC213Vに慣れること、そして、RC213Vのパフォーマンスを引き出すために、ベースのセットアップに努めました。

セパンでは139ラップ、アルガルベでは135ラップを走行。チームメートのマルケスと共に順調にテストメニューを消化しました。21年の大会では3位表彰台に立っています。Repsol Hondaのカラーリングでレースを戦うことを夢見てきたというミルが、いよいよRepsol Honda Teamからのデビュー戦に挑みます。

今季、LCR Honda CASTROLに新たに加わったアレックス・リンスが、開幕戦ポルトガルGPに向けて順調にセットアップを進めました。セパンでは149ラップ、アルガルベでは162ラップとHonda勢の中では最多周回を刻みました。Repsol Honda Teamのジョアン・ミル同様、初めて乗るRC213Vに慣れることを最大の目標としながら、着実にタイムを向上させました。これまでMotoGPでは5勝を挙げているリンスがHonda RC213Vでどんな走りを見せてくれるのか、大きな注目が集まっています。

リンスのチームメートでLCR Honda IDEMITSUで6年目のシーズンを迎える中上貴晶が、自己ベストリザルト獲得に向けてシーズンに挑みます。ポルトガルGPでは、20年の大会ですばらしい追い上げを見せて5位でフィニッシュしましたが、21年、22年は苦戦のレースとなりました。中上にとって今年は、キャリア初の表彰台獲得に挑むシーズンになります。ウインターテストでは、23年型RC213Vのセットアップに重点を置き、セパンでは125ラップ、アルガルベでは146ラップをこなし、開幕戦に向けて準備を進めました。

今年は土曜日にスプリントレースが開催されます。1大会2レース制となるシーズンに向けて、Honda勢の4選手は気合を入れています。

1949年にスタートしたロードレース世界選手権は、今年、75年目を迎えます。その長い歴史の中でHondaは、1959年から67年まで、そして82年から現在に至るまで参戦し、51年目のシーズンを迎えます。

Hondaは2020年のオーストラリアGPで通算800勝を達成し、現在も記録を更新しています。また、これまで70回のコンストラクターズタイトル(500&MotoGPクラスは25回)を獲得するなど、実に驚くべき実績を残してきました。今年、創立75周年を迎えるHondaは、最高峰クラスで勝利を目指して臨みます。


Marc Márquez
Marc Márquez 93
Repsol Honda Team
新しいシーズンが始まります。再び、レースへ向かうときがきましたが、いつもワクワクします。オフシーズンはたくさんのデータを収集し、将来に向けて忙しく過ごしました。これから開幕戦に集中しなければなりません。そして、レースとテストは全く違うことを心に刻んで挑まなければなりません。今年は土曜日に、短くて激しいスプリントレースという新しい挑戦が始まります。ファンの皆さんが興奮することは間違いないでしょう。Repsol Honda Teamで11年目のシーズン、今年もHonda RC213Vで走れるのが本当に楽しみです

Joan Mir
Joan Mir 36
Repsol Honda Team
Repsol Honda Teamの伝説的なカラーで挑むレースデビューまであと数日になりました。Repsol Honda Teamのライダーとしてグリッドに並ぶことは、ずっと夢見てきた瞬間です。まだやらなければならない仕事はあります。確認や改善が必要ですが、レースは違う種類の激しさがあります。ポルティマオでどのようなことができるか考えていきたいと思います。重要なことは、テストで確かめたところからさらに積み重ねていき、コンスタントに前進することです

Alex Rins
Alex Rins 42
LCR Honda CASTROL
いよいよGPウイークです!新しいシーズンと新しい冒険が、新しいチームと新しいマシンで始まるのが、とてもうれしいです。何が待ち受けているのか楽しみです。自信はあります。今週末と、そしてその先もすばらしい結果を残せるようにマシンの準備を進めていきます

Takaaki Nakagami
Takaaki Nakagami 30
IDEMITSU Honda LCR
これまで何年も開幕戦はカタールだったので、今回ポルティマオでシーズンが開幕するのは少し不思議な感じですが、LCR Honda IDEMITSUとの新しいシーズンが始まることに興奮しています。新しい形式となる、土曜日のスプリントレースがどのような感じになるのか興味があります。きっと楽しくなると思います。ベストを尽くして、いい週末になることを願っています

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