MotoGP 2024
Repsol Honda Team

RC213V

RC213Vの基本コンセプトは2012年の登場から変わっていません。

RC213V

「出力と燃費の最高のバランスを見つける」、RC213Vの基本コンセプトは、2012年のデビュー以来今に至るまで変わらず引き継がれています。RC213Vは単なるマシンではなく、MotoGPレーシングの世界におけるHondaの卓越性へのコミットメントを証明するものであり、革新、性能、そして勝利への飽くなき追求を象徴していると言えるでしょう。

シャシー

2024年、RC213Vのシャシーは、エンジンとミシュランタイヤのアドバンテージを最大限に引き出すため、旋回性と安定性のバランスを向上させる様々な改良が施されました。ツインスパー・アルミシャシーは軽量でありながら、RC213Vのエンジンからリアホイールへ圧倒的なパワーを伝えるために必要な剛性と強度特性を備えており、強度だけでなく、タイヤのグリップを最大化するための適度な柔軟性も備えています。

エンジン

2024年には、RC213Vのエンジンがさらに進化を続け、全体的な性能を向上させるための多くの改良が施されています。これらの進歩は、加速と最高速度を向上させると同時に重量を減らすことに焦点を当てており、またMotoGPのシーズン(21レースと21スプリント)を耐えうるよう設計されています。

サスペンション

サスペンションは、ホイール、シャシー、ライダーをつなぐ重要な役割を担っており、タイヤを地面に接地させ、レーストラック上で最大限のグリップを維持する役割を担います。RC213Vのサスペンションシステムは、2023年から引き続き前後ともにÖhlins製。そのため、Repsol Honda Teamの両ライダーにはÖhlinsの専任技術者が配置されており、さらなる改善を共にするためHRCとÖhlinsは密接に協力しています。

ボディワーク

MotoGPマシンのボディワークはそのパフォーマンスに重要な役割を果たしています。特に近年、「ウイングレット」の使用が増えており、HRCのエンジニアはRC213Vから最大限のパフォーマンスを引き出すため、こういった空力装置をいかに活用するか日々模索しています。こういったボディワークと空力特性の変更は毎年行われるため、バイクで最も分かりやすい進化の見どころです。

タイヤ

MotoGPのタイヤは、ミシュランが独占的に供給しています。タイヤサプライヤーは、各ラウンドのトラックのレイアウトと路面の条件から推測される最適解に応え続けなくてはなりません。

ブレーキ

Bremboから提供されるカーボンファイバー製の前ブレーキは、優れた制動力を発揮し、限界までプッシュしながらフロントホイールだけでコーナーに進入し、限界まで攻めることを可能にしています。また、換装のし易さや拡張性の高さにも優れており、ライダーの好みに合わせてカーボンブレーキを使い続けることも、より低い温度で作動できるスチールブレーキディスクの使用を選択することもできます。さらに、ブレーキの温度を調整するために外部カバーや冷却ダクトの追加も可能です。