21周におよぶレースは順位が絶えず入れ替わり、最後までスリリングなレース展開でした。古里選手は表彰台争いに加わって、見る者を興奮させる走りでした。しかし、最終ラップで順位を落としてしまい、ばん回を図ったものの表彰台には届きませんでした。彼にはいい結果を残せるスピードとポテンシャルがありましたが、最終ラップでそれを達成できませんでした。私たちはこの点を重点的に改善する必要があります。
チームメートのブーシュリ選手は強風により苦戦を強いられ、ベストラップとアベレージラップの差が大きく広がってしまいました。ポイント争いをするグループに残るためには、もっと安定した走りが必要です。次戦は彼のホームグランプリなので、両ライダーが力強い走りをして、好成績を収めてくれることを期待しています。

今日は全力を尽くして戦いましたが、自身の力ではどうにもならない要素がありました。冷静さを保って自分の走りを続けようとしましたが、今日のような大きな集団の中でのバトルでは、手に負えない困難な状況に陥ることもあります。最大限のプッシュをしていましたが、集団の中に多くのライダーがひしめくレースでは、気を落ち着かせてプレッシャーをコントロールしなければいけません。わずかなミスがすべてを台無しにしてしまうこともあります。
今日はマシンのパフォーマンスや、トップに近づけたことなど、いくつかの点において満足しています。一方で、自分たちにはポテンシャルがあると分かっていて、さらにいい結果を出せる機会があったことを思うと悔しくてなりません。来週のタイでのレースに向けてモチベーションが高まっているので、ブリラムで好成績を残せるようベストを尽くします。

今日のレースは風が強く、ベストなパフォーマンスを発揮するのがとても困難でした。厳しい週末でしたが、言い訳をするつもりはありません。チームとともに私の弱点を克服し、すべての面において向上できるよう、これからもハードワークを続けます。次のレースは私のホームグランプリとなるタイGPです。私たちを応援してくださるファンの皆さまの前で、力強いパフォーマンスを披露してみせます。今日のレースでの自分のミスを認め、ハードワークを続けてくれたチームにおわびします。タイではいいレースができるように全力を尽くします。