鈴木竜生が3位で今季初表彰台
大接戦となったMoto3クラスは、予選11番手からトップグループに加わった鈴木竜生(Leopard Racing)が3位でフィニッシュ。今季初表彰台を獲得しました。
今大会は、序盤から大きなグループになりましたが、後半は7台に絞られました。その中で鈴木は何度も首位に立ちますが、トラックリミットでロングラップペナルティーを受け、レース後半にはグループ最下位の7番手へとポジションを落としました。しかし、ラスト2周で猛列に追い上げ、3位でチェッカーを受けました。トップグループは最終ラップの激しい攻防で7台から6台に絞られましたが、1位から6位までのタイム差が0.999秒という大接戦でした。
鈴木からわずか0.125秒差でフィニッシュのアンドレア・ミニョ(Rivacold Snipers Team)が4位。ホームGPで表彰台獲得は果たせませんでしたが、登り調子をアピールするレースでした。ホームGPを迎え、トップグループの中で積極的な走りを見せたリカルド・ロッシ(SIC58 Squadra Corse)が、6位でフィニッシュしました。
イタリアGP2連覇を目指したデニス・フォッジャ(Leopard Racing)は、予選3番手から首位に浮上し、中盤に独走状態に持ち込みましたが、レース折り返し点となる11周目に転倒を喫しリタイアに終わりました。この転倒で総合ランク3位から4位へとダウンしましたが、今大会の好走は、これからの巻き返しを期待させるものでした。
Honda Team Asiaのマリオ・アジが、予選24番手から今季ベストリザルトとなる13位でフィニッシュしました。アジは、朝のウォームアップで4番手と手応えある走りを見せ、決勝では好スタートを切ってセカンドグループに加わり、ルーキーとは思えない積極的な走りで注目を集めました。第2戦インドネシアGPでは、初フロントロー獲得の3番手から14位というレースでしたが、今大会は後方グリッドから追い上げて13位でフィニッシュ。大きな成長を感じさせるレースでした。
古里太陽(Honda Team Asia)は、22番グリッドから好スタートを切りましたが、3列前からスタートしたスコット・オグデン(VisionTrack Racing Team)がスタートに失敗しコース上にストップしたことで接触し、ほぼ最後尾にポジションを落としました。厳しいレースとなりましたが着実にポジションを上げると、後半は、デニス・オンジュ(KTM)、鳥羽海渡(KTM)、ハウメ・マシア(KTM)と15位争いのグループを形成しました。最終ラップにはグループトップを狙いましたが、コースアウトを喫し18位に終わりました。ポイント獲得は果たせませんでしたが、次戦につながるすばらしい内容でした。