ポイントリーダーのデニス・フォッジャは11番グリッドからスタート
貨物機の故障により機材の到着が遅れ、金曜日の走行がキャンセルされたことで、土曜日は過密日程となりました。Moto3クラスの最初の走行は、日が昇ったばかりの8時15分に始まりました。MotoGPクラスはマシン整備に時間がかかるため、この日は午前中にMoto3クラスとMoto2クラスのフリー走行をそれぞれ2回行うことになりました。Moto3クラス1回目のフリー走行の気温は12℃、午後2時過ぎに行われた予選Q2は25℃まで上昇し、セッティングを合わせるのが難しい一日となりました。
その難しいコンディションの中で、Honda勢はリカルド・ロッシ(SIC58 Squadra Corse)が4番手、開幕戦カタールGPで優勝、前戦インドネシアGPではリタイアに終わったアンドレア・ミニョ(Rivacold Snipers Team)が8番手、鈴木竜生(Leopard Racing)が9番手、チームメートで前戦インドネシアGP優勝のデニス・フォッジャ(Leopard Racing)が11番手と続きました。
今回の貨物機の故障で、フォッジャと鈴木が所属するLeopard Racingは、機材の到着が金曜日の夜でした。それからスタッフは徹夜でピットの設営とマシンの整備を行い、フリー走行に間に合わせるという厳しく辛い一日となりました。その中でしっかりと上位グループにつけ、決勝ではともに追い上げのレースが期待されます。
昨年、ライダーズタイトル、コンストラクターズタイトルを逃しているHondaは、今季開幕から2連勝を達成。今大会は3連勝を目指します。
Honda Team Asiaのルーキー、マリオ・アジは、20番手タイムをマークして7列目のグリッドとなりました。今季、グランプリ初参戦のアジは、ホームGPとなった前戦インドネシアGPではフロントロー3番手から決勝に挑み14位でフィニッシュ。初めてポイントを獲得しました。今大会は、2戦連続ポイント獲得とベストリザルトに挑みます。
チームメートで、今大会がデビュー戦となる古里太陽(Honda Team Asia)は22番グリッドを獲得しました。開幕前のテストで右足を負傷し、序盤の2戦を欠場しました。骨折した右足距骨は、骨のつき具合はほぼ完治に近いものですが、まだ足の動きが悪く、完全な状態ではありません。しかし、初めて経験するサーキット、初めて経験する過密スケジュールの中でしっかりと前進することに成功しました。決勝では、Honda Team Asiaの両選手の活躍に注目です。