Honda NSF250RW勢が2022年Moto3クラスのタイトル獲得に挑む
昨年、Moto3クラスで惜しくもライダースタイトルを逃したデニス・フォッジャ(Leopard Racing)が、今年は念願のタイトル獲得に挑みます。昨年は5勝を挙げましたが、第17戦ポルトガルGPで後続に追突されてリタイアとなり、タイトル獲得は果たせませんでした。今年はLeopard Racingで3年目のシーズン。ウインターテストでは圧倒的なスピードを見せており、今年のタイトル獲得が期待されます。
フォッジャのチームメートになった鈴木竜生(Leopard Racing)が、ウインターテストですばらしい走りを見せました。スペイン・ヘレス、ポルトガル・アルガルベでは、フォッジャとトップタイム争いを繰り広げました。これまでPP6回、2勝を含む4回の表彰台に立っている鈴木。これまで多くのチャンピオンを誕生させているLeopard Racingに移籍した今年の戦いに注目されます。
昨年、総合10位につけたMoto3クラスのベテラン、アンドレア・ミニョ(Rivacold Snipers Team)も念願のタイトル争いに挑みます。昨年はPP2回を獲得するなど速さを見せましたが、2位を最高位に表彰台獲得が3回と、チャンピオン争いには加われませんでした。その理由は、シーズンを通して転倒が多かったためで、今年は常に優勝争いに加わる意気込みです。
Honda Team Asiaは今季、2人のルーキーが参戦します。過去3年間、FIM CEVレプソルMoto3ジュニア国際選手権(CEV)に参戦していたインドネシア人のマリオ・アジは、開幕戦カタールGPの決勝日(3月6日)に18歳の誕生日を迎えます。ウインターテストではスペイン・バレンシアとヘレス、そしてポルトガルのアルガルベで、世界を戦う選手たちと一緒に経験を積み自信をつけました。
チームメートとなるのは、昨年のイデミツ・アジア・タレントカップで7戦全勝というすばらしい結果を残した16歳の古里太陽。しかし、古里はスペイン・ヘレステストで右足・距骨を骨折し、開幕戦カタールGPを欠場します。第2戦インドネシアGPも出場するのは難しい状況で、デビュー戦は第3戦アルゼンチンGPになる予定です。
Hondaは昨年、KTMに対してわずか9点差でコンストラクターズタイトルを逃しました。今年は19回目のライダースタイトルと、20回目のコンストラクターズタイトル獲得に挑みます。