鈴木竜生が首位発進。Honda NSF250RW勢がトップ4を独占
Moto3クラスは難しいセッションとなりました。FP1はドライコンディション、FP2はセッション終盤に小雨がぱらつく不安定な状況となりましたが、その中でHonda勢が好調な走りを見せ、鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)がトップタイムをマーク、2番手にダリン・ビンダー(Petronas Sprinta Racing)、3番手にデニス・フォッジャ(Leopard Racing)、4番手にアンドレア・ミニョ(Rivacold Snipers Team)と上位を独占しました。
トップタイムをマークした鈴木は、FP1は1セットのタイヤで走行して8番手でしたが、FP2は新品タイヤを入れてセッション序盤から積極的な走りを見せ、首位に浮上しました。セッション中盤に転倒しましたが、全体的には好調な一日でした。予選では2戦連続今季4回目のフロントローと今季3回目のポールポジション(PP)に挑みます。
ビンダーは、わずか0.089秒差で2番手。ヨーロッパラウンドに入ってから予選グリッドが悪いレースが多く、決勝のリザルトに影響しています。予選上位につけたレースは優勝争いに加わっているだけに、今大会は開幕戦カタールGP以来、今季2回目のPPとフロントロー獲得に挑みます。
フォッジャは、この数戦、好調な走りを見せています。第6戦イタリアGPでは今季初優勝を達成し、先週の第8戦ドイツGPでは3位と、今季3回目の表彰台に立ちました。ヨーロッパラウンドに入って調子を上げているだけに、今大会も優勝と表彰台獲得が期待されます。
4番手につけたミニョは、予選では今季3回目のPPと今季4回目のフロントローを狙います。今年は予選リザルトがよかったレースはすべて優勝争いに加わっています。第3戦ポルトガルGPでは3位表彰台獲得。第2戦ドーハGP、第4戦スペインGPでは4位、前戦ドイツGPでは5位でフィニッシュしています。対して、予選結果が悪かった開幕戦カタールGP、第6戦イタリアGP、第7戦カタルーニャGPはすべて転倒リタイアに終わっているだけに、明日の予選では上位を狙います。
Honda Team Asiaの國井勇輝は、高速セクションに苦戦して23番手、初めてアッセンを走るアンディ・ファリド・イズディハールもコース攻略に苦戦して27番手。Honda Team Asiaからワイルドカードで出場の松山拓磨は26番手でした。FP1はドライコンディションで走行できましたが、FP2は小雨がぱらつく難しいコンディション。セッション終盤は一時的に雨が強くなり、タイム更新のチャンスを逃しました。2日目のFP3ではタイム短縮とポジションアップに挑みます。