ダリン・ビンダーが総合首位浮上を狙う
ヘレス・サーキットは、2017年に正式名称がヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトへと名前が変わりました。アンヘル・ニエトは1960年代から80年代にかけて活躍し、タイトル獲得13回という偉大な選手です。17年に70歳で亡くなり、その栄誉を称えて、サーキットの名称が変わりました。スペインではスタートからゴールまでバトルとなるMoto3クラスの人気は高く、大きな注目を集めます。
今年は3戦を終えて、ダリン・ビンダー(Petronas Sprinta Racing)が総合3位につけています。カタールで行われた2連戦では、3位/2位と好調なスタートを切ったビンダーは、前戦ポルトガルGPも大接戦の中で予選8番手でしたが、予選中の違反でピットレーンスタートとなり、レースでも20位とノーポイントに終わりました。今大会はポルトガルGPの雪辱に挑みます。
総合5位には、前戦ポルトガルGPで今季初表彰台に立ったアンドレア・ミニョ(Rivacold Snipers Team)で、ウインターテストからの好調な走りをやっと結果につなげました。そして、総合6位にはガブリエル・ロドリゴ(Indonesian Racing Gresini Moto3)で、ウインターテストからの好調な走りを見せており、総合7位につけています。
総合9位には、ポルトガルGPで2位と今季初表彰台獲得のデニス・フォッジャ(Leopard Racing)。2連戦となった昨年の大会は2レース連続で転倒リタイアを喫しており、今年はその雪辱に挑みます。
第2戦ドーハGPで15位フィニッシュの国井勇輝(Honda Team Asia)は、今季2回目のポイント獲得とトップ10フィニッシュを目指します。前戦ポルトガルGPでは、9位争いの大集団に加わり16位と悔しい結果に終わっています。ヘレスで行われたこれまでのテストではトップグループに加われる走りを見せているだけに、今大会はベストリザルトが期待されます。
チームメートのアンディ・ファリド・イズディハールは、Moto3クラスでの初ポイント獲得を目指します。今年はMoto2クラスからMoto3クラスにスイッチ。カタールで行われた開幕2連戦は苦戦しましたが、第3戦ポルトガルGPは大きく前進。国井とともにポイント獲得圏内の戦いに加わりました。ヘレスは、これまでの戦いの中で最も経験値の高いサーキットであり、今季ベストを目指します。