NSF250RWを駆るライダーたちが、コンストラクターズタイトル連覇を狙う
Moto3クラスは、昨シーズンのランキング2位のトニ・アルボリーノと3位の小椋藍がMoto2クラスにスイッチし、開幕前に行われた3日間の公式テストでHonda勢のトップは、昨年総合10位のデニス・フォッジャ(Leopard Racing)で3番手でした。今年20歳のイタリア人で、2020年シーズンは8月チェコGPで初優勝、9月のカタルニアGPで3位、11月の最終戦ポルトガルGPで2位になっています。今年はチャンピオン候補のひとり。大きな成長が期待されます。
開幕前の公式テストで目立った走りを見せたのは英国人でクラス最年長、26歳のジョン・マクフィー(Petronas Sprinta Racing)でした。昨年は優勝1回を含む4回の表彰台を獲得して総合7位。今年はこれまでの経験を活かし、念願のタイトル獲得に挑みます。
昨年総合13位のスペイン人、24歳のガブリエル・ロドリゴ(Indonesian Racing Gresini Moto3)も5番手とまずまずの走りを見せました。2月には、チーム創設者のファスト・グレッシーニが新型コロナに感染し、その影響もあり亡くなりました。亡きチームオーナーのためにも、悲願の初優勝に挑みます。
また、今年18歳になりシーズン2年目を迎える國井勇輝(Honda Team Asia)が今季の飛躍に闘志を見せています。デビューシーズンとなった昨年はコロナ禍の影響でルーキーには厳しい短期決戦となりました。今季はオフのトレーニングもしっかりこなし準備を整えました。今年は開幕戦カタールGPから積極的に前に出ていく意気込みです。
チームメートのアンディ・ファリド・イズディハールは、昨年Moto2クラスに参戦しましたが、今年はMoto3クラスにうチャレンジします。23歳のインドネシア人選手は、15年と16年にロサイルで開催されたアジア選手権でMoto3クラスで優勝しています。その経験を今年は開幕戦から活かす意気込みです。