フォッジャが6位フィニッシュでランキング3番手をキープ
序盤は大きなグループが形成されましたが、中盤以降は、優勝争いが6台にしぼられました。その中で積極的に前に出たポールポジションスタートのデニス・フォッジャ(Leopard Racing)がレースを引っ張る形に。終盤は目まぐるしくポジションが入れ替わり、フォッジャは惜しくも6位でしたが、トップから6位のフォッジャまでの差が0.371秒という厳しい戦いでした。
この結果、フォッジャの総合3位は変わりませんが、今大会3位になった総合2位のセルジオ・ガルシア(GASGAS)とは2点差から8点差へとやや点差が開き、今大会3位で総合4位の佐々木歩夢(ハスクバーナ)とは6点差へと縮まりました。最終戦では、この2人を相手に総合2位を目指します。今季ここまで4勝を挙げているフォッジャは、23年にMoto2へ転向することが決まっているだけに、最終戦の戦いは非常に重要になります。
以下、Honda勢は、予選6番手から決勝に挑んだアンドレア・ミニョ(Rivacold Snipers Team)が14位でした。ミニョは、スタート直後の1コーナーの混雑で17番手まで順位を落とし厳しい戦いとなりましたが、最後は14位でフィニッシュしました。
フォッジャのチームメートで予選7番手から決勝に挑んだ鈴木竜生(Leopard Racing)は、レース序盤、トップグループに加わりましたが、転倒リタイア。リカルド・ロッシ(SIC58 Squadra Corse)もトップ集団に加わりましたが、残り5周で転倒しました。
マレーシア人ライダーのシャリフディン・アズマン(Vision Track Racing Team)は、今季4度目のグランプリで16位。ポイントは獲得できませんでしたが、ホームですばらしい走りを見せました。昨年のアラゴンGPで13位になって以来のポイント獲得まで、あと0.153秒でした。
ルーキーの古里太陽(Honda Team Asia)は、予選18番手から序盤23番手までポジションを落としましたが、その後、ポイント圏内の14位まで追い上げました。そして、残り2周となったホームストレートで他のライダーと接触し、フロントブレーキレバーが折れてしまい、第1コーナーで停止できず、走行中のマシンから飛び降りて危険回避をしました。最終戦バレンシアGPでは、その悔しさを晴らし今季2度目のポイント獲得に挑みます。
チームメートのマリオ・アジ(Honda Team Asia)は、グリッド29番手から21位まで順位を上げました。今季2度のポイント獲得を果たしている18歳のインドネシア人ライダーは、最終戦バレンシアGPでポイント獲得に挑みます。