ここバルセロナで2024年シーズンの最終戦を終えました。緊迫した21周のレースとなり、両ライダーともにベストを尽くしてくれました。
チャントラ選手はスタートで少し苦戦し、レース序盤はいくつか順位を落としてしまいました。しかし、彼の努力によって後半にはポジションを取り戻し、10位を獲得することができました。スタートでの後退は少し残念でしたが、チャントラ選手が後半にみせたパフォーマンスは見事で、トップのライダーと同等かそれ以上のものだったと思います。
アジ選手は目覚ましいスタートを決めて16番手までポジションを上げ、中団グループでポイント争いをしていました。レース後半は少し苦戦し、16位という結果になりましたが、シーズンを通して彼がみせた努力と成長は立派なものでした。
今シーズンをともに戦ってくれたライダーたち、チームのスタッフ、スポンサーの皆さま、そしてファンの皆さまに感謝しています。多くの困難に直面したシーズンではありましたが、それを乗り越えるチームの力とポテンシャルが十分にみえた年だったので、2025年はさらに強くなってこの地に戻ってきたいと思います。

このレースはIDEMITSU Honda Team Asiaとして最後のレースだったため、私にとって特別なレースでした。スタートは難しくレース序盤でいくつかポジションを落としてしまったものの、取り戻せるように集中してプッシュし続けました。後半はよいペースで走れ、10位を獲得できたのでうれしく思っています。
IDEMITSU Honda Team Asiaとして戦った6年間、チームが尽くしてくれたすべてのことに感謝しています。このすばらしい思い出と経験、それからここで培ったチームスピリットは今後も忘れることはないでしょう。来季はMotoGPクラスで戦えることを楽しみにしています。

夏にこのサーキットで開催されたレースに比べて、だいぶよいレースになったかと思います。ほかのライダーをオーバーテイクすることに十分な自信がなく、未だに苦戦していますが、これは来年の課題として改善していきたいと思います。ポイント争いができていただけに悔しいですが、チャンスを十分に活かせませんでした。
今シーズンを振り返ると、ライダーとして多くを学び、成長できました。このチームとともに成し遂げてきたことを誇りに思っています。今後の目標はポイント獲得だけではなく、安定してトップ10入りを果たすことなので、来年はさらに力をつけて戻ってきたいです。
揺るぎないサポート、アドバイス、そして私を信じてくれたチームの皆さんには感謝してもしきれません。来シーズンは信頼してくれた彼らの誇りになれるような活躍をしたいと思っています。
弱点を克服し、強くなって戻ってこられるよう、オフシーズンは準備を進めます。今シーズンでは、皆さんからいただいた応援が大きな力になりました。たくさんのご声援ありがとうございました。