小椋藍が5番グリッドを獲得
シーズン開幕前の3月、トレーニング中に左手首を骨折し、開幕戦ポルトガルGPを欠場した小椋藍(IDEMITSU Honda Team Asia)が、復帰3戦目となるスペインGPで予選5番手と好グリッドを獲得しました。
復帰した第2戦アルゼンチンGPは、手首の回復が十分ではなかったために、ウエットコンディションとなった決勝レースをキャンセル。第3戦アメリカズGPは、燃料系のトラブルもあって思うように走行できず、決勝は15位。フラストレーションのたまるレースとなりましたが、今大会は左手首の状態も完ぺきになり、プラクティス、予選と順調にセットアップを進めました。
「最低でも3列目に並びたい」と目標を語っていた小椋は、その目標を達成する2列目を獲得。決勝では、昨年の優勝に続き、2年連続優勝と表彰台獲得に挑みます。
チームメートのソムキアット・チャントラ(IDEMITSU Honda Team Asia)は、初日のプラクティスで2番手と好調なスタートを切りましたが、3回目のプラクティスでタイムを更新できず9番手へとポジションを落としました。ダイレクトに進出したQ2では、大接戦の中で11番手。初日のP2、そして予選Q2では高い気温と路面温度にセットアップを合わせ切れず、苦戦しました。明日の決勝では、4列目から好スタートを切って、今季初の表彰台と優勝を目指します。
PPを獲得したのは、サム・ローズ(Elf Marc VDS Racing Team)で今季初。2番手には、ホームGPに闘志を燃やすペドロ・アコスタ(Red Bull KTM Ajo)、3番手にジェイク・ディクソン(Autosolar GASGAS Aspar M2)と続きました。
日曜日の決勝レースも、高い気温と路面温度が想定されるだけに、セットアップが重要になります。タイヤにもライダーにも厳しい戦いとなりますが、IDEMITSU Honda Team Asiaは両選手ともに今季初表彰台、初優勝の期待がかかります。