小椋藍が5番手から逆転チャンピオンを狙う
総合首位のアウグスト・フェルナンデス(Red Bull KTM Ajo)と小椋藍(IDEMITSU Honda Team Asia)のタイトル争いが注目を集めるMoto2クラスは、予選Q2に進出した18台のタイム差が、0.944秒と厳しい戦いとなりました。
その中で、総合首位のフェルナンデスは、1分34秒481で3番手、フェルナンデスを9.5ポイント差で追う小椋は、1分34秒665で5番手でした。タイトルを争う2人のタイム差は、わずか、0.184秒。初日11番手から5番手へとポジションを上げた小椋は、「やっと戦える状態になった」と手応えをアピールしました。
開幕前から「自分は追う側。プレッシャーはない」とコメントしていた小椋ですが、初日の問題を解決するために、セットアップでも積極的に取り組み、それが功を奏しました。逆転チャンピオンになるためには、フェルナンデスに先着して、さらに9.5点差を逆転しなければなりません。数字上では厳しい戦いですが、スタートを決めて優勝を目指す意気込みです。
初日5番手と好調なスタートを切ったチームメートのソムキアット・チャントラは、FP3でタイムを更新しましたが、厳しい接戦の中で14番手へと後退しました。しかし、Q2ではトップから0.593秒差までタイムを短縮して12番手へとポジションを上げました。決勝では、チャンピオン争いをする小椋とともに優勝、そして表彰台を目指します。
PPを獲得したのはアロンソ・ロペス(Beta Tools Speed Up)で初ポールポジションを獲得。第7戦フランスGPから出場したロペスは、今季13戦して2勝を含む5回の表彰台に立つ活躍で最終戦の走りに注目されます。2番手にはペドロ・アコスタ(Red Bull KTM Ajo)、3番手にフェルナンデス、4番手には、前戦マレーシアGPで小椋とし烈な戦いを繰り広げ、優勝したトニ・アルボリーノ(Elf Marc VDS Racing Team)、5番手に小椋、そして6番手にジョー・ロバーツ(Italtrans Racing Team)と続きました。
決勝は25ラップ。アウグスト・フェルナンデスと小椋藍のタイトル争いに注目が集まります。