小椋藍、アッセンで16番手から驚異の追い上げをみせ2位でフィニッシュ
予選4番手から決勝に挑んだ小椋藍(IDEMITSU Honda Team Asia)が2位になり、3戦ぶり今季5回目の表彰台を獲得しました。
今大会は初日のフリー走行から好調で、予選でも上位4選手のタイム差が0.051秒という大接戦の中で4番手。惜しくもフロントローを逃しましたが、十分に優勝を狙える内容でした。
そして迎えた決勝レースでは、オープニングラップ4番手と順調なスタートを切りましたが、2周目に9番手、3周目に15番手、4周目に16番手までポジションを落としました。しかし、中盤に入ってからは周回を重ねるごとに着実にポジションを上げて、後半はトップグループに加わり、見事2位でフィニッシュしました。
序盤にポジションを落としたのは、右コーナーのグリップに苦しんだためで、何度もハイサイドになりかけ、そのたびにマシンをコントロールしました。16番手までポジションを落としながら2位まで追い上げたすばらしい走りにアッセンに集まった大観衆から大きな拍手が送られました。
チームメートのソムキアット・チャントラ(IDEMITSU Honda Team Asia)は、16番グリッドから決勝に挑みましたが、序盤からリアタイヤのグリップ不足に苦しみ、思うように追い上げることができませんでした。スタートからゴールまで厳しい走りを強いられましたが、13位をキープしてチェッカーを受けました。
優勝したのは、アウグスト・フェルナンデス(Red Bull KTM Ajo)で、ドイツGPから2連勝を達成し、今季3勝目を挙げました。2位に小椋。3位には今大会PP獲得のジェイク・ディクソン(Inde GASGAS Aspar Team)で今季2回目の表彰台獲得を達成しました。
総合首位のチェレスティーノ・ヴィエッティ(Mooney VR46 Racing Team)は、予選11番手から4位でフィニッシュし、総合首位を守りました。今大会3勝目を挙げたフェルナンデスが同ポイントで2位。1点差で小椋が3位という接戦になっています。
5位には地元大会に闘志を燃やすボ・ベンシュナイダー(Pertamina Mandalika SAG Team)。6位にアロンソ・ロペス(MB Conveyors Speed Up)で今季ベストリザルトを獲得。7位にトニ・アルボリーノ(Elf Marc VDS Racing Team)、8位にジョー・ロバーツ(Italtrans Racing Team)という結果でした。