厳しいコンディションの中、小椋藍が7番手、ソムキアット・チャントラが8番手
Moto2クラスは、3クラスの中でもっとも厳しいコンディションになりました。前日のFP1は激しい雨のためにほとんどの選手が走行を見合わせ、2日目のFP3も激しい雨のためにセッションが一時赤旗中断になるほどでした。そのため、Moto2クラスのライダーがしっかり走行できたのは、FP2とFP3の後半だけで、さらに、Q1とQ2がドライコンディションになるという、ライダーにとってはセットアップの難しい2日間となりました。
その中で過去2戦連続表彰台に立っている小椋藍(IDEMITSU Honda Team Asia)は、FP1はほとんど走行せず、コンディションの良かったFP2で連続ラップを刻み、マシンのフィーリングとリズムをつかむことに集中しました。そしてFP3では、激しい雨による赤旗中断のあとにアタックを行い、初日17番手から14番手へとポジションを上げてダイレクトでQ2進出を果たしました。そして、18台で競われたQ2では、順調にタイムを短縮して7番グリッドを獲得しました。
チームメートのソムキアット・チャントラ(IDEMITSU Honda Team Asia)も、初日10番手、そして2日目のFP3でも13番手につけてダイレクトでQ2進出を果たし、ドライコンディションとなったQ2では、小椋とわずか0.013秒差の8番手と続きました。第2戦インドネシアの2位、第3戦アルゼンチンGPの2位に続く今季3回目の表彰台が期待されます。
トップタイムをマークしたのはアーロン・カネット(Flexbox HP40)。2番手にキャメロン・ボービエ(American Racing)、3番手にジェイク・ディクソン(Autosolar GASGAS Aspar Team)。2列目4番手に前戦アメリカズGPで初勝利達成のトニ・アルボリーノ(Elf Marc VDS Racing Team)、5番手にアウグスト・フェルナンデス(Red Bull KTM Ajo)、6番手にサム・ローズ(Elf Marc VDS Racing Team)で、小椋とチャントラが続きます。IDEMITSU Honda Team Asiaの両選手は、第2戦インドネシアGP以来のW表彰台獲得に挑みます。