小椋藍は5番手から開幕戦表彰台獲得と初優勝を目指す
Moto2クラスも厳しいコンディションの中でフリー走行と予選が行われました。FP3は、すべての選手がダイレクトでQ2進出を果たすために厳しい戦いとなりますが、タイムを更新できたのは39人中7選手だけ。厳しい条件だったことをうかがわせるリザルトとなりました。
その中で初日5番手につけた小椋藍(IDEMITSU Honda Team Asia)は、FP3では決勝に向けたロングランに挑み、7番手へとポジションを落としましたが、多くのデータを収集しました。コンディションの悪化だけではなく、路面のグリップが昨年より低下しているため、決勝はソフトタイヤを使うことが予想されます。そのタイヤをいかにセーブするかが勝敗に大きく影響することを確認しました。
そして7番手からQ2に進出した小椋は、セッション中には常にトップ3につけ、フロントロー、PPが期待されましたが、大接戦の中で最終的に5番手に終わりました。しかし、トップから小椋までのタイム差は0.220秒。決勝ではトップグループに加わり、開幕戦表彰台獲得と初優勝を目指します。
チームメートのソムキアット・チャントラ(IDEMITSU Honda Team Asia)は、FP3で8番手から9番手へとポジションを落としましたが、ダイレクトでQ2進出を果たしました。そして挑んだQ2では、コースインして3周目に転倒し、チャントラは、この転倒で右手小指を負傷、今大会を欠場することになりました。
PPを獲得したのはチェレスティーノ・ヴィエッティ(Mooney VR46 Racing Team)。2番手にトニ・アルボリーノ(ELF Marc VDS Racing Team)、3番手にサム・ローズ(ELF Marc VDS Racing Team)と続き、フロントローに並んだ3選手の差は、わずか0.144秒でした。