小椋藍が経験豊富なポルティマオでのレースに挑む
16戦を終えて総合8位の小椋藍(IDEMITSU Honda Team Asia)は、今季2回目のアルガルベ・サーキットの戦いに闘志を燃やしています。第3戦ポルトガルGPでは、予選4番手から初表彰台が期待されましたが、序盤の5周目の5コーナーで他者と接触し転倒しました。この転倒はチームメートのソムキアット・チャントラ(IDEMITSU Honda Team Asia)を巻き込む悔しい結果に終わっているだけに、今大会はその雪辱に挑みます。
後半戦に入って小椋は、第10戦スティリアGP、第11戦オーストリアGPでフロントローを獲得しています。しかし、不安定な天候となった第13戦イギリスGP、第14戦サンマリノGP、第17戦エミリア=ロマーニャGPは予選で苦戦し、厳しいグリッドからのレースとなりました。それでも、ねばり強く追い上げてシングルフィニッシュを続けています。今大会は天候が安定することが予想されており、今季3回目のフロントローと今季2回目の表彰台獲得が期待されます。
チームメートのソムキアット・チャントラは、第11戦オーストリアGPで予選7番手、決勝はベストリザルトの5位でフィニッシュしました。その後は、予選、決勝と転倒が多く苦戦しましたが、前戦エミリア=ロマーニャGPは予選10番手、決勝は好スタートを切ってトップグループに加わりました。しかし、他者と接触し転倒リタイア。いいフィーリングを取り戻したレースだけに悔しい結果に終わりました。今大会はその雪辱に挑みます。
Moto2クラスは、総合首位のレミー・ガードナー(Red Bull KTM Ajo)が、前戦エミリア=ロマーニャGPで7位、一方、チームメートで総合2位のラウル・フェルナンデス(Red Bull KTM Ajo)が転倒リタイアに終わり、その差は18点へと開きました。今大会は、ガードナーのタイトル王手で大会を迎えます。タイトル決定の条件は、ガードナーがラウルに26点差をつけることです。
以下、総合3位のマルコ・ベツェッキ(SKY Racing Team VR46)が206点、総合4位のサム・ロース(Elf Marc VDS Racing Team)が165点。総合5位のアウグスト・フェルナンデス(Elf Marc VDS Racing Team)が151点、総合6位のアーロン・カネット(Aspar Team Moto2)が140点、総合7位のファビオ・ディ・ジャンアントニオ(Federal Oil Gresini Moto2)が136点、そして総合8位の小椋が120点で続きます。残り2戦、小椋は一つでもポジションを上げてシーズンを終える意気込みです。