小椋藍が2度目の表彰台登壇をアラゴンで目指す
Moto2クラスに参戦するIDEMITSU Honda Team Asiaの小椋藍、ソムキアット・チャントラの両選手は、後半戦に入って好調な走りを見せています。
12戦を終えて総合8位の小椋は、後半戦のスタートとなった第10戦スティリアGPで予選2番手、決勝4位。連戦となった第11戦オーストリアGPでは予選3番手から決勝2位になり初表彰台を獲得しました。そして第12戦イギリスGPでは、予選14番手から9位。フリー走行、予選で今季もっとも苦戦した大会となりましたが、決勝に向けて着実に前進して9位でフィニッシュ。9位というリザルト以上に大きな成果をつかみ取る大会となりました。
アラゴンGPは、Moto3クラスに出場していた2019年に2位になり、初めて表彰台を獲得した大会です。コロナ禍の中で変則スケジュールになった昨年は10月下旬の開催ということで、低い気温と路面温度に苦戦しました。今年は通常開催の9月になりましたが、昨年の苦い経験が今年の大会に活きることになりそうです。今大会は、今季2回目の表彰台獲得、そして初優勝が期待されます。
チームメートのソムキアット・チャントラも後半戦に入って調子を上げています。後半戦のスタートとなった第10戦スティリアGPでは予選9番手からベストリザルトの8位。連戦となった第11戦オーストリアGPでは予選7番手からベストリザルト更新の5位でフィニッシュしました。そして第12戦イギリスGPでは予選18番手、決勝17位とポイント獲得は果たせませんでしたが、今大会は再び、ベストリザルトにチャレンジします。
12戦を終えて総合首位は、前戦イギリスGPで今季4勝目を挙げたレミー・ガードナー(Red Bull KTM Ajo)で231点。チームメートのラウル・フェルナンデス(Red Bull KTM Ajo)が187点で総合2位と続いています。その差は44点。ガードナーが初タイトル獲得に向けて着実に前進しています。
総合3位はマルコ・ベツェッキ(SKY Racing Team VR46)で179点。総合4位はサム・ロース(Elf Marc VDS Racing Team)で127点。首位のガードナーとは大きな差がついています。
以下、総合5位のアーロン・カネット(Kipin Energy Aspar Team)が92点、総合6位のアウグスト・フェルナンデス(Elf Marc VDS Racing Team)が92点と同ポイントで並び、総合7位のファビオ・ディ・ジャンアントニオ(Federal Oil Gresini Moto2)が91点、そして総合8位の小椋が87点と僅差で続いています。
チャントラは35点を獲得して総合15位ですが、ポイント差が接近しており、結果次第で大きくポジションを上げる可能性があります。好調なIDEMITSU Honda Team Asiaの両選手の活躍に期待されます。