小椋藍が2戦連続の表彰台を目指す
レッドブル・リンクで開催された2連戦で、5位&3位を獲得し調子を上げている小椋藍(IDEMITSU Honda Team Asia)が、2戦連続表彰台獲得、そして念願のグランプリ初優勝に挑みます。昨年は大会がキャンセルされており、シルバーストーンを走るのは2年ぶり。Moto2クラスのマシンでは初めてなりますが、ハイスピードコースのレッドブル・リンクで見せた走りは、シルバーストーンでも十分に期待が持てます。
前戦オーストリアGPを終えて、ヨーロッパの拠点となるスペイン・バルセロナに戻った小椋は、自転車トレーニングなどで体調を整えてきました。Moto3時代の19年は、大集団の戦いの中で10位でフィニッシュしています。Moto3クラスに比べてMoto2クラスは、ライダーのスキルが結果に大きく反映されます。Moto2クラスのデビューシーズンですが、レースをこなすごとに成長する小椋の走りに注目です。
チームメートのソムキアット・チャントラ(IDEMITSU Honda Team Asia)は、前戦オーストリアGPで今季ベストの7番グリッドから、ベストリザルト更新となる5位でフィニッシュしました。レッドブル・リンクの2連戦では、予選決勝ともにすべてシングルと好調で、今大会もベストリザルトの更新が期待されます。
19年大会は、予選19番手、決勝ではポイント獲得圏内でバトルを繰り広げて16位でした。Moto2マシンで2回目となる今年は、一気に上位を狙います。
Moto2クラスは11戦を終えて、総合首位のレミー・ガードナー(Red Bull KTM Ajo)が206点、総合2位のラウル・フェルナンデス(Red Bull KTM Ajo)が187点、総合3位のマルコ・ベツェッキ(SKY Racing Team VR46)が159点、総合4位のサム・ロース(Elf Marc VDS Racing Team)が114点と続いています。
そして、総合5位のアーロン・カネット(Aspar Team Moto2)から大接戦となっています。カネット83点、総合6位のアウグスト・フェルナンデス(Elf Marc VDS Racing Team)が82点、総合7位のファビオ・ディ・ジャンアントニオ(Federal Oil Gresini Moto2)と総合8位の小椋が80点と同ポイントで続いています。ここからの後半戦の戦いに注目されます。
総合9位のマルセル・シュローター(LIQUI MOLY INTACT GP)が72点、総合10位のシャビ・ビエルゲ(Petronas Sprinta Racing)が59点。前戦オーストリアGPでベストリザルト獲得のチャントラは、35点で総合15位。総合ポイントでさらに上位を目指します。