小椋藍が初ポールポジション・初優勝に挑む
先週のスティリアGPで今季初のフロントロー2番手を獲得、決勝で優勝争いに加わり5位になった小椋藍(IDEMITSU Honda Team Asia)が、2週連続となる第11戦オーストリアGPで初PP(ポールポジション)、初優勝に挑みます。
先週の大会では、Moto2マシンで初めて走るレッドブル・リンクを見事に攻略し、初日から好調な走りを見せました。FP1で6番手スタートを切ると、2日目のFP3では総合7番手。ダイレクトでのQ2進出を果たしました。そして12台で行われた予選Q2では、一時トップに浮上、最終的に2番手でしたが、すばらしい走りで初フロントローを獲得しました。
そして迎えた決勝では、雨上がりの不安定なコンディションの中で序盤は慎重な走りで6番手までポジションを落としますが、次第にペースを上げてレース中盤には4番手へ。後半は表彰台争いに加わり、終盤は2番手まで浮上しますが、トラックリミットの違反でロングラップペナルティーを科せられ5番手へとポジションダウン。最終ラップには2度目のロングラップペナルティー(最終ラップのため3秒タイム加算)を課せられますが、5位というポジションに変化はありませんでした。
Moto3クラスに参加していた昨年もオーストリアGPで4位、連戦となったスティリアGPで3位表彰台に立っています。今年も2週目のオーストリアGPのばん回に大きな期待が寄せられます。
チームメートのソムキアット・チャントラ(IDEMITSU Honda Team Asia)は、今季ベストタイの予選9番手から決勝ではベストリザルトの8位でフィニッシュしました。一昨年の大会で予選3番手につけるなどこのサーキットを得意とするチャントラは、ウエットコンディションで行われた決勝日のウォームアップでは2番手タイムをマークしました。決勝はドライコンディションになりましたが、6位争いに加わり8位でフィニッシュしました。2週連続の開催となるオーストリアGPでは、小椋藍とともに今季ベストグリッド、ベストリザルトに挑みます。
優勝したのはマルコ・ベツェッキ(SKY Racing Team VR46)で今季初優勝。2位のアーロン・カネット(Aspar Team Moto2)は今季3回目の表彰台獲得。3位のアウグスト・フェルナンデス(Elf Marc VDS Racing Team)は2戦連続表彰台に立って調子を上げています。総合首位のレミー・ガードナー(Red Bull KTM Ajo)は4位、総合2位のラウル・フェルナンデス(Red Bull KTM Ajo)は7位に終わり、その雪辱に闘志を燃やします。今大会もし烈な優勝争いになりそうです。