小椋藍が表彰台争いの末に5位
後半戦のスタートとなった第10戦スティリアGPでIDEMITSU Honda Team Asiaの小椋藍が素晴らしいレースを見せました。結果は5位ですが、初表彰台、初優勝が近いことを感じさせる走りでした。
予選2番手の小椋は、レース序盤に6番手までポジションを落としますが、それから着実にポジションを回復しました。8周目にラウル・フェルナンデス(Red Bull KTM Ajo)がコースアウトを喫したことで5番手へ。9周目にはサム・ローズ(Elf Marc VDS RacingbTeam)を交わし4番手へとポジションを上げました。
それからは首位を走るレミー・ガードナー(Red Bull KTM Ajo)、マルコ・ベゼッキ(SKY Racing Team VR46)、アーロン・カネット(Aspar Team Moto2)を視野に走行を続け、19周目にはカネットを抜いて3番手へ。20周目にはレミー・ガードナー(Red Bull KTM Ajo)がオーバーランを喫し2番手へと浮上。首位に立ったベゼッキとの差を縮めました。初表彰台の期待は初優勝の期待へと変わりましたが、レース終盤、トラックリミットの違反でロングラップペナルティーが科され5番手に後退。ラスト4周は、レミー・ガードナー、チェレスティーノ・ビエッティ(SKY Racing Team VR46)とし烈な4位争いとなり、ガードナーに続き5位でチェッカーを受けました。
チームメートのソムキアット・チャントラ(IDEMITSU Honda Team Asia)は、予選9番手から8位でフィニッシュ。第7戦カタルニアGPでマークしたベストリザルトタイの9位を更新しました。
朝のウエットコンディションで2番手につけたチャントラは、ドライで行われた決勝でもその勢いは衰えず、好スタートを切るとオープニングラップに7番手に浮上しました。前半は10台前後に膨れあがった6位争いのグループに加わり、終盤は7台で形成された8位争いのグループの先頭でフィニッシュしました。
IDEMITSU Honda Team Asiaの二人がそろってシングルフィニッシュするのは今季初となりました。連戦となる第11戦オーストリアGPでは、両選手ともに初表彰台と初優勝に挑みます。
優勝したのはベゼッキで今季初優勝。2位のカネットは今季3回目の表彰台。3位のアウグスト・フェルナンデス(Elf Marc VDS Racing Team)は前戦オランダGPから2レース連続で表彰台獲得となりました。
4位には総合首位のガードナー。小椋が5位。ビエッティがベストリザルトの6位。総合2位のラウル・フェルナンデス(Red Bull KTM Ajo)が7位。チャントラ8位と続きました。