小椋藍は得意のレッドブル・リンクで初表彰台を狙う
Moto2クラスは、前半の9戦を終えて、総合首位のレミー・ガードナー(Red Bull KTM Ajo)が184点、総合2位のラウル・フェルナンデス(Red Bull KTM Ajo)が153点、総合3位のマルコ・ベツェッキ(SKY Racing Team VR46)が128点と、上位3選手がリードを広げています。
以下、総合4位のサム・ロース(Elf Marc VDS Racing Team)が99点、総合5位のファビオ・ディ・ジャンアントニオ(Federal Oil Gresini Moto2)が73点、総合6位のマルセル・シュローター(Liqui Moly Intact GP)が66点と続き、49点を獲得し総合11位の小椋藍(IDEMITSU Honda Team Asia)までが大接戦となっています。
Moto2ルーキーの小椋は着実にMoto2マシンを乗りこなし、9戦を終えて第2戦ドーハGPの5位を最高位に5回のシングルフィニッシュを達成しています。これまで3度の転倒を喫していますが、いずれも完走していればシングルフィニッシュは確実だったレースで、着実にMoto2マシンを乗りこなしています。トップとのタイム差も着実に縮まっており、初表彰台獲得が視野に入ってきました。
Moto3クラスで戦った昨年の大会は、オーストリアGPで4位、スティリアGPで3位表彰台に立っています。レッドブル・リンクをMoto2マシンで走るのは初めてとなりますが、2週連続の開催は小椋にとって追い風になりそうです。
チームメートのソムキアット・チャントラ(IDEMITSU Honda Team Asia)は、ヨーロッパラウンドに入って着実に結果を残しています。第5戦フランスGPで12位、第7戦カタルニアGPで9位、第9戦オランダGPで11位と3戦でポイントを獲得。フリー走行、予選の走りを結果につなげています。19年のオーストリアGPでは初フロントロー獲得の3番手から決勝12位。昨年のオーストリアGPでも13位。高速サーキットでの大接戦の中で好走をみせており、この2連戦は今季ベストが期待されます。