ルーキーの小椋がシングルフィニッシュ
予選6番手の小椋藍(IDEMITSU Honda Team Asia)は、5番手のヘクター・ガルゾ(Flexbox HP40)が新型コロナウイルスの陽性判定で欠場。そのため、一つ繰り上がって5番グリッドから決勝に挑み、好スタートを切った小椋は、序盤3番手まで浮上しました。
その後、ラウル・フェルナンデス(Red Bull KTM Ajo)、レミー・ガードナー(Red Bull KTM Ajo)、アウグスト・フェルナンデス(Elf Marc VDS Racing Team)、サム・ロース(Elf Marc VDS Racing Team)の4台が抜け出してトップグループを形成、小椋は、マルコ・ベツェッキ(SKY Racing Team VR46)、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(Federal Oil Gresini Moto2)の3台で5位争いのグループを形成、最終的にベゼッキに続いて6位でチェッカーを受けました。
過去2戦、カタルニアGPでは6番手争い、ドイツGPでは5番手争いに加わりながら終盤に転倒しリタイアに終わっていますが、シーズン前半戦の締めくくりの大会となる今大会は、しっかり完走を果たしました。
チームメートのソムキアット・チャントラ(IDEMITSU Honda Team Asia)は予選18番手(17番グリッド)から、序盤にほぼ最後尾の25番手までポジションを落としますが、その後、すばらしい追い上げを見せ11位でフィニッシュしました。終盤は5台による10番手争いの集団ですばらしいバトルを繰り広げました。今大会は初コースながら積極的な走りで初日のフリー走行から好タイムをマークしましたが、予選の失敗が戦いを厳しいものにしました。しかし、11位まで追い上げた走りは、チームメートの小椋とともに後半戦の活躍を期待させるものでした。
優勝したのはラウル・フェルナンデスで今季3勝目。2位にレミー・ガードナーで、ガードナーは9戦を終えて3勝を含む8回の表彰台獲得という安定した強さを見せています。3位にアウグスト・フェルナンデスで今季初表彰台を獲得しました。