小椋藍が前戦カタルニアGPの雪辱に挑む
IDEMITSU Honda Team AsiaからMoto2クラスに出場する小椋藍は7戦を終えて総合9位につけています。前戦カタルニアGPでは、6番手争いを繰り広げていましたが、ラスト3周で転倒しリタイアに終わりました。トップから3秒差を走るという今季もっとも内容のあるレースでした。それだけに小椋にとっては残念な結果でした。今大会は、その雪辱に挑みます。
ザクセンリンクは16年にルーキーズカップに出場して11位でした。その後、FIM CEV Moto3ジュニア世界選手権に出場していた18年にはワイルドカードで出場し、トップグループに加わるも他者の転倒に巻き込まれリタイア。Moto3デビューシーズンの19年は優勝争いの中でトップグループに加わり7位という結果を残しました。今年は2年ぶりの開催となり、Moto2クラスルーキーの小椋にとっては、これまでの数戦に比べて、ライバル勢に対してサーキットの経験値ではそれほど差がない大会となります。得意とするサーキットの一つだけに、今季初の表彰台獲得が期待されます。
チームメートのソムキアット・チャントラは、前戦カタルニアGPで今季ベストの9位でフィニッシュ。登り調子で今大会を迎えます。2年前の大会は、ケガのために出場しておらず、ザクセンリンクは今大会が初めてとなりますが、今季ベストに挑みます。
7戦を終えて総合首位は、イタリアGP、そしてカタルニアGPと2連勝中のレミー・ガードナー(Red Bull KTM Ajo)で139点。チームメートで総合2位のラウル・フェルナンデスは、7戦を終えて2勝を含む5回表彰台獲得で128点。安定した走りで表彰台争いに加わるマルコ・ベツェッキ(SKY Racing Team VR46)が101点で総合3位。シーズン序盤に2連勝を達成もヨーロッパラウンドに入ってやや苦戦のサム・ロース(Elf Marc VDS Racing Team)が75点で総合4位につけています。
総合5位のファビオ・ディ・ジャンアントニオ(Federal Oil Gresini Moto2)は60点。以下、総合6位にジョー・ロバーツ(Italtrans Racing Team)。総合7位にマルセル・シュローター(Liqui Moly Intact GP)、前戦カタルニアGPで3位になり今季初表彰台獲得のチャビ・ビエルゲ(Petronas Sprinta Racing)が総合8位。小椋藍が総合9位、アーロン・カネット(Inde Energy Aspar Team)が総合10位と続いています。