成長著しい小椋藍が初の表彰台獲得を目指す
Moto2クラスは4戦を終えて、安定したリザルトを残す上位5選手がポイントでリードしています。
総合首位のレミー・ガードナー(Red Bull KTM Ajo)は、4戦を終えてポールポジション1回を含むフロントロー3回で表彰台獲得3回。前戦スペインGPは4位と表彰台を逃しましたが、もっとも安定した成績で69点を獲得しています。総合2位にはサム・ロース(Elf Marc VDS Racing Team)と、3点差で続きます。ロースは開幕から3戦連続PP獲得。開幕2連勝と絶好のシーズンのスタートを切りましたが、第3戦ポルトガルGPで転倒リタイア。前戦スペインGPでは3位表彰台獲得とリカバリーを果たしました。
ルーキーのラウル・フェルナンデス(Red Bull KTM Ajo)が4戦を終えて初優勝を含む2回の表彰台で63点を獲得し総合3位。マルコ・ベツェッキ(SKY Racing Team VR46)が前戦スペインGPで2位。今季初表彰台を獲得し56点で総合4位。前戦スペインGPでMoto2クラス初優勝達成のファビオ・ディ・ジャンアントニオ(Federal Oil Gresini Moto2)が52点と続いています。
その上位5人を追って、総合6位にジョー・ロバーツ(Italtrans Racing Team)で31点、総合7位には第3戦ポルトガルGPで初表彰台獲得の2位になったアーロン・カネット(Inde Aspar Team)で30点、総合8位のチャビ・ビエルゲ(Petronas Sprinta Racing)が26点、総合9位のアウグスト・フェルナンデス(Elf Marc VDS Racing Team)が23点と続いています。
そして総合10位にはIDEMITSU Honda Team Asiaの小椋藍で、4戦を終えて20点獲得しています。小椋は第2戦ドーハGPで5位、第6戦ポルトガルGPでは予選4番手と初フロントローにあと一歩へと迫る好走をみせましたが、決勝では他者と接触して転倒リタイア。前戦スペインGPではビエルゲ、ロバーツとし烈な6位争いを繰り広げて7位と、レースをこなすごとに成長を遂げています。今大会はベストリザルト、そして初表彰台が期待されます。
チームメートのソムキアット・チャントラ(IDEMITSU Honda Team Asia)は、過去4戦、速さを結果につなげられずフラストレーションをためています。特にヨーロッパラウンドに入ってからはチームメートの小椋と遜色ない走りをみせていますが、不運の転倒などで結果につながりません。今大会は今季初ポイント獲得とベストリザルトの9位以上を目指します。