ルーキーの小椋藍がさらなるポイント獲得を目指す
厳しい戦いが続くMoto2クラスは、サム・ローズ(Elf Marc VDS Racing Team)が、カタールで行われた2連戦で2戦連続ポール・トゥ・ウインを達成。念願のタイトル獲得に向けて、絶好のスタートを切りました。
サム・ローズは、2013年にスーパースポーツ世界選手権でタイトルを獲得。14年からMoto2クラスに参戦し、17年にはMotoGPクラスに参戦しますが、18年に再びMoto2クラスにスイッチ。昨年はチャンピオン争いに加わり総合3位でした。昨年も速さではクラスナンバー1でしたが、終盤の取りこぼしが響いてタイトル獲得に届きませんでした。今年はその雪辱に挑みます。
サム・ローズを追うのが、レミー・ガードナー(Red Bull KTM Ajo)です。開幕からローズを激しく追撃して連続2位。10ポイント差でローズを追っています。父のワイン・ガードナーは、かつてHondaで500ccクラスチャンピオンに輝いており、親子での世界タイトル獲得が期待されます。
総合3位にはルーキーのラウル・フェルナンデス(Red Bull KTM Ajo)。開幕戦カタールGPは5位でしたが、第2戦ドーハGPで初表彰台となる3位でフィニッシュしました。総合4位のマルコ・ベゼッキ(SKY Racing Team VR46)は、開幕2連戦で連続4位。表彰台まであと一歩のレースが続いていますが、上位4人までが、頭一つリードする速さを発揮しています。
以下、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(Federal Oil Gresini Moto2)、ルーキーのチェレスティーノ・ビエッティ(SKY Racing Team VR46)、アウグスト・フェルナンデス(Elf Marc VDS Racing Team)、そして総合8位にIDEMITSU Honda Team Asiaの小椋藍が続きます。
昨年、Moto3クラスでクラス最多7回の表彰台に立った小椋は、開幕戦カタールGPはフリー走行の転倒が影響して17位とノーポイントでしたが、第2戦ドーハGPでは予選6番手、決勝5位と大きな成長を見せました。Moto3時代から経験値を上げるごとに確実に前進する選手ですが、Moto2クラスでも、これからの活躍に期待されます。
チームメートのソムキャット・チャントラ(IDEMITSU Honda Team Asia)は、開幕2連戦の随所ですばらしい走りをみせたものの、結果には結びつけることができませんでした。開幕戦カタールGPではポイント圏内を走るも転倒リタイア。第2戦ドーハGPは19位。第3戦ポルトガルGPでは、今季初ポイント獲得に挑みます。