チャントラが22番手。小椋は1回目のセッションでトップ10入り
Moto2クラスは、FP1が33℃という厳しい暑さの中で行われました。しかし、ナイトセッションのFP2は25℃まで気温が下がり、トップのサム・ロース(Elf Marc VDS Racing Team)から18番手までが1秒差以内という、相変わらず厳しい戦いとなりました。
トップタイムのロースは、昨年3勝を挙げてチャンピオン争いに加わり、総合3位でシーズンを終えました。今年は、チャンピオンに輝いたエネア・バスティアニーニ、2位のルカ・マリーニ、5位のホルヘ・マルティンがMotoGPクラスにスイッチしました。当然、今年のチャンピオン候補の筆頭に挙げられていますが、まずは、期待通りの速さを見せました。
2番にはマルコ・ベツェッキ(SKY Racing Team VR46)で、昨年は2勝を挙げて総合4位でした。今年はロースとともにチャンピオン候補に挙げられており、そのタイム差はわずか0.104秒と、上位2人が混戦からやや抜け出した形となりました。
3番手にはこのサーキットを得意とするジョー・ロバーツ(Italtrans Racing Team)で、昨年の大会ではサーキットベストタイムを塗り替えてポールポジション(PP)を獲得しました。初日は自己ベストから約1秒ダウン。2日目のフリー走行と予選では一気にタイムを上げてくることが予想され、2年連続PP獲得の期待が膨らみます。
以下、シャビ・ビエルゲ(Petronas Sprinta Racing)、公式テストでトップタイムをマークしたレミー・ガードナー(Red Bull KTM Ajo)、ボウ・ベンドスナイダー(Pertamina Mandalika SAG Team)、ニッコロ・ブレガ(Federal Oil Gresini Moto2)、ジェイク・ディクソン(Petronas Sprinta Racing)、ホルヘ・ナバロ(MB Conveyors Speed Up)と続き、ここまでがトップ10でした。
IDEMITSU Honda Team Asiaで3年目を迎えるソムキアット・チャントラは、FP2で転倒を喫したことが影響して22番手。昨年、Moto3クラスでチャンピオン争いを繰り広げ、これがMoto2クラスのデビュー戦となる小椋藍(IDEMITSU Honda Team Asia)は、FP1で10番手につけましたが、セッション終盤に転倒。FP2もその影響で思うようにタイムを更新できず27番手でした。IDEMITSU Honda Team Asiaの両選手は、2日目のフリー走行と予選で、タイム短縮とポジションアップに挑みます。