開幕前の公式テストで最速ラップを刻んだのは、Moto2クラスで7年目のシーズンとなるサム・ロース(ELF Marc VDS Racing Team)でした。30歳の英国人ライダーは、わずか0.013秒差でトップに立ちました。今年は念願のタイトル獲得に挑みます。
2番手につけたのは22才のイタリア人、マルコ・ベツェッキ(SKY Racing Team VR46)で、23才のオーストラリア人のレミー・ガードナー(Red Bull KTM Ajo)、23歳の英国人、ジェイク・ディクソン(Petronas Sprinta Racing)、23歳のスペイン人のチャビ・ビエルゲ(Petronas Sprinta Racing)と僅差で続き、トップから19番手までが1秒差以内という接戦でした。
Moto3クラスからは、昨年チャンピオン争いに加わり総合3位につけた20歳の小椋藍(IDEMITSU Honda Team Asia)が出場します。開幕前の公式テストではルーキーながらトップから0.679秒差の12番手。レースシミュレーションでは、1分59秒台で連続ラップをこなし、開幕戦はもちろん、今年の活躍を期待させる走りを見せました。昨年の大会では、Moto3クラスで3位表彰台を獲得しています。
チームメートで22歳のタイ人、ソムキアット・チャントラ(IDEMITSU Honda Team Asia)は、今年3年目のシーズンを迎えます。昨年は思うような結果を残せずフランスGPの9位を最高位に総合25位と苦戦しました。今年はAsia Talent Cup時代からのライバルである小椋がチームメートになり闘志をかき立てています。今年は小椋とともにMoto2クラスの活躍に注目されます。