ST1000 決勝
ST1000 2025
Round 7

荒川が2位、羽田は3位で自身初のチャンピオンを獲得

jp 鈴鹿サーキット

10月25日(土)、26日(日)に鈴鹿サーキット(三重県)で、全日本ロードレース選手権(JRR)の最終戦となる、第7戦「第57回MFJグランプリ スーパーバイクレース in 鈴鹿」が開催されました。

荒川が2位、羽田は3位で自身初のチャンピオンを獲得

今大会がST1000クラスにとっては今季6大会目で、タイトル決定戦となります。総合ランキングトップは羽田太河(Astemo Pro Honda SI Racing)で94ポイント、2位に亀井雄大(RTJapan M Auto and Kamechans)が78ポイント、3位に國峰啄磨(TOHO Racing) が68.5ポイント。最終戦は3ポイントのボーナスポイントが加算されるため、亀井、國峰にも逆転のチャンスが残されています。

土曜日にドライコンディションで行われた予選で、ポールポジションを獲得したのは國峰。以降は2番手羽田、3番手荒川晃大(Astemo Pro Honda SI Racing)、4番手にナカリン・アティラットプワパット(Astemo SI Racing with Thai Honda)、5番手西村硝(日本郵便 Honda RACING TP)、亀井は9番グリッドからのスタートとなりました。

雨となった日曜日の朝、ウォームアップランではトップタイムが亀井、2番手に國峰、3番手作本、4番手羽田太河、5番手荒川。

決勝は路面がウエットコンディションとなり、2周減算され、10周で争われました。ホールショットは羽田が奪いますが、國峰が積極的に前に出てS字で羽田をパスし逃げ始めます。2周目にはトップ國峰と羽田の差は3秒523と広がり、快調に飛ばす國峰でしたが、3周目に痛恨の転倒でリタイア。追い上げてきた亀井が羽田を抜いて首位に立ち、トップ争いは亀井と羽田で争われます。その後方で、3番手争いを井手翔太(ヤマハ)と荒川が、5番手争いをナカリンと作本輝介(TOHO Racing)が展開。

5周目のスプーンカーブで亀井がコースアウトし、再スタートしますが、トップから大きく離れます。羽田を2番手争いの井手と荒川が追い、3台でトップ争いを繰り広げます。4番手争いはナカリンと作本、その後方に西村が浮上。8周目にはトップが交代し、井手、羽田、荒川の順位に変わります。羽田と荒川が、し烈な2番手争いを展開。作本はナカリンをパスして4番手に浮上しますが、9周目にスプーンカーブで転倒してしまいます。

荒川は9周目に羽田を捕らえて2番手に浮上し、そのまま2位フィニッシュ。羽田は3位となり、総合ランキングで自身初のチャンピオンを獲得しました。


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荒川 晃大
荒川 晃大 5
Astemo Pro Honda SI Racing
ウイークを通して調子を上げられずにいました。雨のセッティングが納得できるレベルに仕上がらず、苦しい部分もあり悔しい気持ちが強いのですが、2位となり表彰台に登壇することができて、支えてくれたスポンサー、チームスタッフへの今季一番の恩返しになったのかなと思います。

羽田 太河
羽田 太河 3
Astemo Pro Honda SI Racing
ぶっちぎりの優勝でチャンピオンを決めたかったのですが、今回はそれが難しいと判断し、目指すのはチャンピオンなので、そこを考えて走りました。初めてのチャンピオン獲得のレースでしたが緊張はなく、いつも通りのレースとして挑みました。現状できることをやったと思いますし、チャンピオンになれてよかったです。

ナカリン アティラットプワパット 34
Astemo SI Racing with Thai Honda
ウエット路面に対してのセットアップをチェックする時間がなく、厳しいレースになりました。鈴鹿8時間耐久ロードレースでコースを走っていますが、今回はタイヤも違いますし、全く知らないコースのように感じました。それでも表彰台を目指していましたが、アジアロードレース選手権の最終戦のことを考えると、リスクをおかすことはできなくて、力を抜いたわけではもちろんありませんが、強くプッシュはできませんでした。この雨はいい経験になりました。今年初めて全日本にフル参戦して、高いレベルのライダーと走り、このチームで羽田選手、荒川選手と走ることができたこと、チームのバックアップに感謝します。今年はMoto2の代役参戦、鈴鹿8耐、全日本、アジアと、たくさんの経験をすることができてライダーとして成長できたと思うので、アジア最終戦でもいい走りをしてチャンピオンになりたいです。

ST1000 決勝リザルト

Pos.

Rider

Num.

チーム

Constr.

Time/Gap

1

井手 翔太

6

AKENO SPEED・RC KOSHIEN

Yamaha

23'59.663

2

荒川 晃大

5

Astemo Pro Honda SI Racing

Honda

24'01.525

3

羽田 太河

3

Astemo Pro Honda SI Racing

Honda

24'02.231

4

ナカリン・アティラットプワパット

34

Astemo SI Racing with Thai Honda

Honda

24'07.322

5

西村 硝

23

日本郵便 Honda RACING TP

Honda

24'20.894

6

佐野 優人

31

KRP SANYOUKOUGYO RS-ITOH

Kawasaki

24'21.508

9

伊藤 元治

9

MOTO BUM HONDA

Honda

24'25.995

11

山中 将基

16

TEAM BIZENSEIKI

Honda

24'33.607

15

松川 泰宏

15

MOTO BUM HONDA

Honda

25'13.722

18

亀井 雄大

33

RTJapan M Auto and Kamechans

Honda

+1 Lap

19

作本 輝介

8

TOHO Racing

Honda

+2 Laps

-

國峰 啄磨

4

TOHO Racing

Honda

+8 Laps


ST1000 ポイントランキング

Pos.

Rider

Num.

チーム

Constr.

Pts.

1

羽田 太河

3

Astemo Pro Honda SI Racing

Honda

113

2

亀井 雄大

33

RTJapan M Auto and Kamechans

Honda

78

3

國峰 啄磨

4

TOHO Racing

Honda

68.5

4

井手 翔太

6

AKENO SPEED・RC KOSHIEN

Yamaha

61.5

5

荒川 晃大

5

Astemo Pro Honda SI Racing

Honda

60

6

ナカリン・アティラットプワパット

34

Astemo SI Racing with Thai Honda

Honda

52

8

西村 硝

23

日本郵便 Honda RACING TP

Honda

42.5

12

伊藤 元治

9

MOTO BUM HONDA

Honda

32

15

作本 輝介

8

TOHO Racing

Honda

20.5

18

山中 将基

16

TEAM BIZENSEIKI

Honda

8

19

吉廣 光

22

CLUBNEXT & Honda Dream TAKASAKI

Honda

8

21

松川 泰宏

15

MOTO BUM HONDA

Honda

6

24

松村 通泰

36

HCRiders with Takasaki Law Office

Honda

3


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レポート公開日
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