トップ4をHonda勢が独占し、國井はチャンピオンを獲得
9月29日(日)、全日本ロードレース選手権(JRR)第7戦のST1000クラス決勝が岡山国際サーキット(岡山県)で開催されました。総合ランキングトップで今大会を迎えた國井勇輝(SDG Team HARC-PRO.)が、予選で今季2度目のポールポジション(PP)を獲得しました。國井は88ポイントを獲得しており、総合ランキング2位の岩戸亮介(カワサキ)とは23ポイント差。最終戦を前にチャンピオン獲得の可能性が高まりました。
予選2番手には代役参戦の羽田太河(Astemo Honda Dream SI Racing)、5番手に國峰啄磨(TOHO Racing)で、ここまでが1分32秒台をマークしています。
決勝でホールショットを奪ったのは羽田で、レースをリードしオープニングラップを制しました。羽田を追い、國井、荒川晃大(MOTO BUM HONDA)、國峰、作本輝介(Astemo Honda Dream SI Racing)、伊藤元治(MOTO BUM HONDA)らが続きます。
トップ集団は1分33秒台で周回し、追い上げて5番手を走行する國峰が1分32秒634とファステストラップをマークして前に迫ります。5周目のヘアピンで國峰は荒川をパスして4番手に浮上しました。
5周目には羽田、國井、岩戸、國峰、荒川の順でコントロールラインを通過し、トップ5台は等間隔となります。7周目のヘアピンで國井が羽田を捕らえ前に出ますが、リボルバーコーナーで羽田が仕かけバトルを展開。9周目には國井と羽田のトップ争いを國峰が追い、羽田、國井、國峰、岩戸、荒川の順になりました。
10周目には國井がトップ。羽田、國峰が続き、荒川は岩戸を捕らえ4番手に浮上します。
國井はトップを守り、羽田が僅差で追います。國峰は遅れて単独3番手を走行し、4番手を荒川ら4選手が争います。13周目のアトウッドカーブで、9番手だった作本が転倒してしまいリタイアしました。
17周目に羽田は國井に仕かけますが、國井は首位を守り最終ラップに突入します。羽田は國井の背後につけますが、國井が逃げきり優勝を果たしました。2位に羽田、3位に國峰、荒川は4番手争いを制しています。総合ランキング2位の岩戸が5位でチェッカーを受けたことで、その差を37ポイントとし、最終戦を待たずに國井は初めてのタイトル獲得を決めました。
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ST1000 決勝レースリザルト
Pos. | Rider | Num. | チーム | Constr. | Total Time |
---|---|---|---|---|---|
1 | 國井 勇輝 | 10 | SDG Team HARC-PRO. | Honda | 28'06.258 |
2 | 羽田太河 | 47 | Astemo Honda Dream SI Racing | Honda | 28'06.477 |
3 | 國峰 啄磨 | 3 | TOHO Racing | Honda | 28'11.267 |
4 | 荒川 晃大 | 2 | MOTO BUM HONDA | Honda | 28'13.802 |
5 | 岩戸 亮介 | 9 | Kawasaki Plaza Racing Team | Kawasaki | 28'13.920 |
6 | 井手 翔太 | 31 | AKENO SPEED・RC KOSHIEN | Yamaha | 28'14.077 |
7 | 豊島 怜 | 7 | DOG FIGHT RACING JDS | Yamaha | 28'18.891 |
8 | 伊藤 元治 | 34 | MOTO BUM HONDA | Honda | 28'28.797 |
13 | 山中 将基 | 54 | team_bizenseiki_kirimoto_nanno | Honda | 28'47.863 |
15 | 松川 泰宏 | 21 | MOTO BUM HONDA | Honda | 29'14.871 |
21 | 村田 司 | 53 | RT-JAPAN-M-AUTO | Honda | 28'26.416 |
23 | 作本 輝介 | 30 | Astemo Honda Dream SI Racing | Honda | 20'33.375 |