ST1000 決勝
ST1000 2024
Round 7

トップ4をHonda勢が独占し、國井はチャンピオンを獲得

jp 岡山国際サーキット

9月29日(日)、全日本ロードレース選手権(JRR)第7戦のST1000クラス決勝が岡山国際サーキット(岡山県)で開催されました。総合ランキングトップで今大会を迎えた國井勇輝(SDG Team HARC-PRO.)が、予選で今季2度目のポールポジション(PP)を獲得しました。國井は88ポイントを獲得しており、総合ランキング2位の岩戸亮介(カワサキ)とは23ポイント差。最終戦を前にチャンピオン獲得の可能性が高まりました。

トップ4をHonda勢が独占し、國井はチャンピオンを獲得

予選2番手には代役参戦の羽田太河(Astemo Honda Dream SI Racing)、5番手に國峰啄磨(TOHO Racing)で、ここまでが1分32秒台をマークしています。

決勝でホールショットを奪ったのは羽田で、レースをリードしオープニングラップを制しました。羽田を追い、國井、荒川晃大(MOTO BUM HONDA)、國峰、作本輝介(Astemo Honda Dream SI Racing)、伊藤元治(MOTO BUM HONDA)らが続きます。

トップ集団は1分33秒台で周回し、追い上げて5番手を走行する國峰が1分32秒634とファステストラップをマークして前に迫ります。5周目のヘアピンで國峰は荒川をパスして4番手に浮上しました。

5周目には羽田、國井、岩戸、國峰、荒川の順でコントロールラインを通過し、トップ5台は等間隔となります。7周目のヘアピンで國井が羽田を捕らえ前に出ますが、リボルバーコーナーで羽田が仕かけバトルを展開。9周目には國井と羽田のトップ争いを國峰が追い、羽田、國井、國峰、岩戸、荒川の順になりました。

10周目には國井がトップ。羽田、國峰が続き、荒川は岩戸を捕らえ4番手に浮上します。

國井はトップを守り、羽田が僅差で追います。國峰は遅れて単独3番手を走行し、4番手を荒川ら4選手が争います。13周目のアトウッドカーブで、9番手だった作本が転倒してしまいリタイアしました。

17周目に羽田は國井に仕かけますが、國井は首位を守り最終ラップに突入します。羽田は國井の背後につけますが、國井が逃げきり優勝を果たしました。2位に羽田、3位に國峰、荒川は4番手争いを制しています。総合ランキング2位の岩戸が5位でチェッカーを受けたことで、その差を37ポイントとし、最終戦を待たずに國井は初めてのタイトル獲得を決めました。


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國井 勇輝
國井 勇輝 10
SDG Team HARC-PRO.
羽田選手と私は速いところと遅いところが違い、コースの前半では離され、後半では追いつくという展開になりました。羽田選手は海外経験が豊富で、ヘアピンやブレーキングなどのバトルに強く、アトウッドカーブで刺された時は、ドキッとしましたし、バッグマーカーが出て来た時には集中力が切れそうになりましたが、勝つことができました。チャンピオンになれたというより、一つのレースで勝つことができてうれしいです。今回はプレッシャーが大きかったので、最終戦はそれがなく挑めることがうれしいです。

羽田 太河 47
Astemo Honda Dream SI Racing
上位陣では、私だけリアにソフトタイヤを選びました。このタイヤを使うライダーはいないと聞き、みんなと同じではない挑戦がしたいと思いました。伊藤真一監督からは、みんなと同じタイヤにとアドバイスされましたが、ソフトのままレースに挑みました。代役参戦の私にはポイントもランキングも関係ないので、どこまで行けるか挑戦がしたかったのです。タイヤのライフがきつくなってしまっても考えて行こうと思っていました。前に出て踏ん張って勝ちたかったのですが、私のミスもあり、届かず2位。悔しい結果になりました。

國峰 啄磨
國峰 啄磨 3
TOHO Racing
スタートが課題で、事前テストからスタートの練習をして、うまく行けるようになったと思っていたのですが、本番で失敗して9番手まで落ち、そこからの追い上げになりました。パッシングポイントが多くはない岡山国際では、厳しい戦いです。精一杯プッシュしたのですが、前の2人には追いつけませんでした。最終戦では、このようなことがないようにします。

ST1000 決勝レースリザルト

Pos.

Rider

Num.

チーム

Constr.

Total Time

1

國井 勇輝

10

SDG Team HARC-PRO.

Honda

28'06.258

2

羽田太河

47

Astemo Honda Dream SI Racing

Honda

28'06.477

3

國峰 啄磨

3

TOHO Racing

Honda

28'11.267

4

荒川 晃大

2

MOTO BUM HONDA

Honda

28'13.802

5

岩戸 亮介

9

Kawasaki Plaza Racing Team

Kawasaki

28'13.920

6

井手 翔太

31

AKENO SPEED・RC KOSHIEN

Yamaha

28'14.077

7

豊島 怜

7

DOG FIGHT RACING JDS

Yamaha

28'18.891

8

伊藤 元治

34

MOTO BUM HONDA

Honda

28'28.797

13

山中 将基

54

team_bizenseiki_kirimoto_nanno

Honda

28'47.863

15

松川 泰宏

21

MOTO BUM HONDA

Honda

29'14.871

21

村田 司

53

RT-JAPAN-M-AUTO

Honda

28'26.416

23

作本 輝介

30

Astemo Honda Dream SI Racing

Honda

20'33.375


ST1000 ポイントランキング

Pos.

Rider

Num.

チーム

Constr.

Pts

1

國井 勇輝

10

SDG Team HARC-PRO.

Honda

113

2

岩戸 亮介

9

Kawasaki Plaza Racing Team

Kawasaki

76

3

羽田 太河

47

AstemoHondaDreamSIRacing

Honda

65

4

國峰 啄磨

3

TOHO Racing

Honda

65

5

荒川 晃大

2

MOTO BUM HONDA

Honda

49

6

伊藤 元治

34

MOTO BUM HONDA

Honda

43

9

作本 輝介

30

Astemo Honda Dream SI Racing

Honda

38

14

松川 泰宏

21

MOTO BUM HONDA

Honda

12

16

小島 一浩

20

HondaRyokuyokaiKumamotoRacing

Honda

7

17

吉田 光弘

22

HondaRyokuyokaiKumamotoRacing

Honda

5

19

吉廣 光

29

CLUBNEXT&HONDADREAM TAKASAKI

Honda

5

22

山中 将基

54

team_bizenseiki_kirimoto_nanno

Honda

3

24

関 一正

43

RacingTeam SEKI

Honda

3

26

菊地 純

36

BALZ & ADVANCE MC & T.T.MOTO

Honda

1

30

中島 陽向

57

EDWIN GSUNDHEIT Racing

Honda

0


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レポート公開日
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