JSB1000 決勝 レース2
JSB1000 2022
Round 2

ウエットコンディションのレース2で榎戸育寛が4位入賞

jp 鈴鹿サーキット

全日本ロードレース選手権第2戦が鈴鹿サーキット(三重県)で開催されました。今大会は「鈴鹿2&4レース」としてスーパーフォーミュラと併催され、クラスはJSB1000のみ。レギュラーライダーに加え、Honda Dream RT 桜井ホンダから日浦大治朗がスポット参戦。欠場している清成龍一(TOHO Racing)の代役として、ST1000に参戦している國峰啄磨がエントリーしました。

ウエットコンディションのレース2で榎戸育寛が4位入賞

第2戦としての戦い以外に、鈴鹿8時間耐久ロードレースの出場権を賭けたトライアウトとしても行われた今大会には60台が集まりました。鈴鹿8時間耐久はコロナ禍の影響で2年間開催されておらず、2021年のトライアウトやセパン耐久への参戦で出場権を獲得したチームを合わせて40チームが得た出場権は、そのまま継続されることになっています。しかし、その中から5チームが辞退したことで、レース1でその5枠を17チームが争うことになりました。

木曜、金曜とスポーツ走行が行われましたが、木曜日の午後に雨が降ったことで、各ライダーはドライとウエットの両方のコンディションで走行をこなして予選を迎えました。

4輪レースの影響から路面コンディションが難しいことに加え、参加台数の増加でタイムアップが難しい中、A/Bの2組に分けて予選が行われました。ベストタイムがレース1グリッド、セカンドタイムがレース2グリッドを決めます。

レース1のグリッドは、ポールポジション(PP)が中須賀克行(ヤマハ)、2番手渡辺一樹(スズキ)、3番手亀井雄大(Honda Suzuka Racing Team)がフロントローに並びました。4番手には濱原颯道(Honda Dream RT 桜井ホンダ)、5番手に日浦、7番手に岩田悟(Team ATJ)、8番手に榎戸育寛(SDG Motor Sports RT HARC-PRO.)、9番手に作本輝介(Astemo Honda Dream SI Racing)、10番手に國峰と、上位10人中7人がCBR1000RR-R勢となりました。

決勝は14周で争われ、ホールショットは亀井が奪い、濱原、渡辺、中須賀が続きます。オープニングラップは、亀井、渡辺、濱原、中須賀が続き、その後方は岡本裕生(ヤマハ)、作本の順で通過します。

2周目に渡辺が首位に立ち、亀井、濱原、中須賀のオーダー。作本が5番手に上がり、岡本が僅差で続きます。それを日浦、國峰、岩田、榎戸が追いました。

3周目、中須賀が2番手に浮上し亀井は3番手に後退。作本は岡本に捉えられ6番手となりますが、僅差で5番手争いを繰り広げます。この2台がトップ集団の背後に迫り、トップ争いが大きな集団となります。

8周目には、5番手に濱原が浮上し、6番手作本、7番手日浦までがトップグループを形成します。

11周目、トップ争いの中須賀、渡辺は2分6秒台にペースアップして、3番手以降を引き離します。3番手は岡本と亀井の争いに。5番手に日浦が浮上し、それをチームメートの濱原が追う展開となりました。13周目には岩田が作本を捉えて7番手へと浮上します。

中須賀が優勝、2位に渡辺、3位岡本となり、Honda勢は4位の亀井から、日浦、濱原、岩田、作本、國峰が次々とチェッカーを受けました。

8耐トライアウトでは、加藤高史 (Honda Soyukai Tochigi Racing A)が29位、森健祐(Honda blue helmets MSC)が35位で出場権を得ました。

レース2は、予選のセカンドタイムでグリッドが決まり、中須賀、渡辺、亀井の順でフロントロー。日浦が4番手、濱原6番手で2列目に並び、7番手岩田、8番手作本、9番手榎戸が3列目に並びました。

決勝朝の雨のウォームアップランでは亀井が4番手、濱原5番手、榎戸が6番手、日浦が7番手につけました。

決勝(16周)は朝に続いてウエット路面となり、渡辺がホールショット、亀井、中須賀、岩田、南本宗一郎(ヤマハ)が続きます。オープニングラップを制したのは渡辺で、中須賀、亀井、岩田、南本、柳川明(カワサキ)のオーダー。2周目には渡辺、中須賀が抜け、一騎打ちとなります。3番手には亀井、岩田、柳川、濱原が浮上して3番手争いに加わります。

2周目には亀井が単独3番手を走行。4番手を岩田、濱原、柳川で争う展開となります。6周目には3番手亀井に濱原が迫ります。

デグナー立ち上がりで転倒したライダーがあり、7周目にセーフティカーが導入。ライダーたちが築いた差が一気になくなります。レースは10周目に再開となり、中須賀、渡辺のトップ争いを亀井が追います。しかし、亀井はトラブルでスロー走行となり、一度はレーシングスピードに戻りますが順位を落とし、その後リタイアとなりました。3番手は岡本と濱原の争いとなります。

最終ラップまで続いたテール・トゥ・ノーズのトップ争いは中須賀が制し優勝、2位渡辺、3位岡本。最終ラップで濱原を抜いた榎戸がHonda勢最上位の4位入賞、5位濱原、6位作本、7位岩田、8位日浦となりました。


濱原 颯道
濱原 颯道 2
Honda Dream RT 桜井ホンダ
先週のテストからうまく乗れず、チームメートの日浦選手や亀井選手についていけないうえ、タイヤを温存できずにいたので、正直今回のレースに対して自信がなかったのですが、予選から持ち直すことができました。予選で2分6秒台に入れ、調子を戻して、上位を目指したかったですが、自分の力を発揮できずに終わりました。日浦選手は鈴鹿のみのスポット参戦ですが、鈴鹿での速さは認めていて、なかなか日浦選手に勝てなかったのですが、今回は前でチェッカーを受けることができました。レギュラーライダーなので当たり前ですが、今回はそれができたので、少しは前進していると前向きに捉えて、次戦ではしっかりと表彰台を狙う走りをします

榎戸 育寛
榎戸 育寛 28
SDG Motor Sports RT HARC-PRO.
雨のコンディションは、木曜日の午後、決勝朝のウォームアップ、そして決勝とありましたが、それぞれに雨量が違っていて、タイヤのグリップ感が全然違う難しいレースになりました。決勝のコンディションに合わせて、グリッドでマシンをアジャストして挑みましたが、前にいた岡本選手がスタート時にミスしてマシンが真横を向いたので、自分は行き場を失ってアクセルを戻したことで、順位を大きく落としてしまいました。そこから1台、また1台と抜いてばん回して行きました。SCが入ったことで差が詰まり、そこから4~5台抜いて、4位になれたことはよかったと思います。今年からJSB1000に乗ることができて、ライディングの幅を増やすことを考えるようになりました。成長して自分の存在をアピールできるレースを目指します

作本 輝介
作本 輝介 27
Astemo Honda Dream SI Racing
レース1、レース2と厳しい戦いになりました。まだマシンセッティングの方向性が固まっていないことで、そこに合わせたライディングができていない。チームと相談しながら、少しずつですが改善を重ねて前進しています。それがつかめればドライでもウエットでも自分の走りができると思うので、しっかりと積み重ねて行きます。次戦ではいい結果を残せるように挑みます

亀井 雄大
亀井 雄大 6
Honda Suzuka Racing Team
レース1は悔しさなく、後半にギア抜けしてしまって岡本選手と勝負できず4位に終わりました。それでも、前戦のもてぎでは何もできずに終わったので、そこに比べれば前進できたと思います。レース2はトラブルで最後まで走り切ることができずに悔しいですし、残念です。次戦のオートポリスでは表彰台目指して、これまで同様、攻めていきます

JSB1000 予選

Pos. Rider Num. チーム Constr. Time/Gap
1 中須賀 克行 1 YAMAHA FACTORY RACING TEAM Yamaha 2'04.907
2 渡辺 一樹 15 YOSHIMURA SUZUKI RIDEWIN Suzuki +1.153
3 亀井 雄大 6 Honda Suzuka Racing Team Honda +1.744
4 濱原 颯道 2 Honda Dream RT 桜井ホンダ Honda +1.894
5 日浦 大治朗 10 Honda Dream RT 桜井ホンダ Honda +2.070
6 岡本 裕生 29 YAMAHA FACTORY RACING TEAM 2 Yamaha +2.284
7 岩田 悟 8 Team ATJ Honda +2.384
8 榎戸 育寛 28 SDG Motor Sports RT HARC-PRO. Honda +2.877
9 作本 輝介 27 Astemo Honda Dream SI Racing Honda +2.959
10 國峰 啄磨 3 TOHO Racing Honda +3.141
11 中冨 伸一 16 Waveinn-R Yamaha +3.363
12 柳川 明 9 KRP SANYOUKOUGYO RSITOH Kawasaki +3.639
13 津田 一磨 14 BabyFace Powered by YOSHIMURA Suzuki +3.644
14 生形 秀之 19 S-PULSE DREAM RACING・ITEC Suzuki +3.799
15 大久保 光 18 EVA RT Webike TRICKSTAR Kawasaki Kawasaki +3.897
20 黒木 玲徳 17 GOSHI Racing Honda +4.863
22 杉山 優輝 33 Honda Suzuka Racing Team Honda +5.147
23 出口 修 7 Murayama.Honda Dream.RT Honda +5.324
25 加藤 高史 65 Honda Soyukai Tochigi Racing A Honda +5.920
26 田尻 悠人 25 GOSHI Racing Honda +6.106
31 中島 元気 49 Honda Hamamatsu ESCARGOT RT Honda +7.373
32 吉田 光弘 60 Honda Ryokuyokai KUMAMOTO Racing Honda +7.468
34 森 健祐 41 Honda blue helmets MSC Honda +7.629
38 川口 篤史 48 TMA with MotoLab EJ & speedHeart Honda +7.985
40 片平 亮輔 55 CLUBNEXT&DREAM TAKASAKI Honda +8.183
47 岡田 寛正 64 Honda BlueHelmet+SMSCKUMAMOTO Honda +9.515
50 増田 雄基 67 motolabEJ&GESUNDHEIT&Sokushin Honda +9.697
51 水澤 笑汰郎 59 Honda Koyokai Dream Racing Team 2 Honda +10.341
52 西中 綱 32 Motorcycles#27 specA TRUCKS Honda +10.661
55 榊原 真之介 44 Honda Koyokai Dream Racing Team Honda +12.315
58 村上 勇人 57 Honda Blue Helmets MSC Honda +12.711
59 本田 恵一 61 Honda Soyukai Tochigi Racing B Honda 1'05.606

JSB1000 決勝 レース1

Pos. Rider Num. チーム Constr. Time/Gap
1 中須賀 克行 1 YAMAHA FACTORY RACING TEAM Yamaha 29'43.979
2 渡辺 一樹 15 YOSHIMURA SUZUKI RIDEWIN Suzuki 29'45.124
3 岡本 裕生 29 YAMAHA FACTORY RACING TEAM 2 Yamaha 29'52.451
4 亀井 雄大 6 Honda Suzuka Racing Team Honda 29'54.830
5 日浦 大治朗 10 Honda Dream RT 桜井ホンダ Honda 29'55.641
6 濱原 颯道 2 Honda Dream RT 桜井ホンダ Honda 29'57.171
7 岩田 悟 8 Team ATJ Honda 30'01.134
8 作本 輝介 27 Astemo Honda Dream SI Racing Honda 30'02.889
9 國峰 啄磨 3 TOHO Racing Honda 30'19.331
10 関口 太郎 11 SANMEI Team TARO PLUSONE BMW 30'19.661
11 生形 秀之 19 S-PULSE DREAM RACING・ITEC Suzuki 30'20.164
12 柳川 明 9 KRP SANYOUKOUGYO RSITOH Kawasaki 30'22.241
13 榎戸 育寛 28 SDG Motor Sports RT HARC-PRO. Honda 30'22.433
14 大久保 光 18 EVA RT Webike TRICKSTAR Kawasaki Kawasaki 30'28.723
15 南本 宗一郎 43 AKENO SPEED・YAMAHA Yamaha 30'29.076
16 黒木 玲徳 17 GOSHI Racing Honda 30'32.197
17 出口 修 7 Murayama.Honda Dream.RT Honda 30'42.087
19 田尻 悠人 25 GOSHI Racing Honda 30'47.363
23 杉山 優輝 33 Honda Suzuka Racing Team Honda 30'59.689
27 吉田 光弘 60 Honda Ryokuyokai KUMAMOTO Racing Honda 31'19.343
29 加藤 高史 65 Honda Soyukai Tochigi Racing A Honda 31'23.506
31 中島 元気 49 Honda Hamamatsu ESCARGOT RT Honda 31'32.403
34 片平 亮輔 55 CLUBNEXT&DREAM TAKASAKI Honda 31'36.037
35 森 健祐 41 Honda blue helmets MSC Honda 31'37.939
40 川口 篤史 48 TMA with MotoLab EJ & speedHeart Honda +1Lap

JSB1000 決勝 レース2

Pos. Rider Num. チーム Constr. Time/Gap
1 中須賀 克行 1 YAMAHA FACTORY RACING TEAM Yamaha 35'04.409
2 渡辺 一樹 15 YOSHIMURA SUZUKI RIDEWIN Suzuki +0.113
3 岡本 裕生 29 YAMAHA FACTORY RACING TEAM 2 Yamaha +9.411
4 榎戸 育寛 28 SDG Motor Sports RT HARC-PRO. Honda +11.200
5 濱原 颯道 2 Honda Dream RT 桜井ホンダ Honda +13.001
6 作本 輝介 27 Astemo Honda Dream SI Racing Honda +19.805
7 岩田 悟 8 Team ATJ Honda +20.043
8 日浦 大治朗 10 Honda Dream RT 桜井ホンダ Honda +20.717
9 柳川 明 9 KRP SANYOUKOUGYO RSITOH Kawasaki +22.168
10 南本 宗一郎 43 AKENO SPEED・YAMAHA Yamaha +24.277
11 伊達 悠太 37 AKENO SPEED・YAMAHA Yamaha +28.242
12 國峰 啄磨 3 TOHO Racing Honda +29.934
13 関口 太郎 11 SANMEI Team TARO PLUSONE BMW +33.398
14 大久保 光 18 EVA RT Webike TRICKSTAR Kawasaki Kawasaki +37.751
15 田尻 悠人 25 GOSHI Racing Honda +37.963
16 黒木 玲徳 17 GOSHI Racing Honda +40.281
17 出口 修 7 Murayama.Honda Dream.RT Honda +42.649
18 杉山 優輝 33 Honda Suzuka Racing Team Honda +46.707
22 片平 亮輔 55 CLUBNEXT&DREAM TAKASAKI Honda +1'02.467
26 吉田 光弘 60 Honda Ryokuyokai KUMAMOTO Racing Honda +1'07.754
29 森 健祐 41 Honda blue helmets MSC Honda +1'17.049
31 中島 元気 49 Honda Hamamatsu ESCARGOT RT Honda +1'28.745
33 加藤 高史 65 Honda Soyukai Tochigi Racing A Honda +1'31.154
38 亀井 雄大 6 Honda Suzuka Racing Team Honda +2Laps

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