全日本ロードレース選手権

【2020シーズン総集編】村瀬健琉が4戦3勝でチャンピオン獲得

新型コロナウイルスの影響と、第2戦岡山が台風接近により中止となったことで全4戦で行われた今季の選手権。昨年のチャンピオン長谷川聖がST1000クラスにステップアップし、チャンピオン不在の戦いとなった。

【2020シーズン総集編】村瀬健琉が4戦3勝でチャンピオン獲得

開幕戦は8月、雨のSUGOでポールポジションを獲得したのは村瀬健琉(ミクニ VISION 2023)。ドライコンディションとなった決勝では、2番手の小室旭(KTM)にホールショットこそ奪われたもののすぐにトップを奪い返して独走態勢を築き、ポール・トゥ・ウインを果たした。3位にはイデミツ・アジア・タレント・カップの中止を受けてスポット参戦した古里太陽(Team WAKO'S)が入った。


開幕戦に勝利した村瀬
開幕戦に勝利した村瀬

第3戦の舞台はオートポリス。村瀬は2番手からスタートし、ポールポジションの小室、5番手から追い上げてきた徳留真紀(マルマエMTR)と激しい首位争いを展開した。周回ごと、コーナーごとに順位が入れ替わる小排気量クラスらしいレースとなったが、最終ラップで前に出た村瀬がそのまま僅差でトップチェッカーを受け、2連勝を飾った。徳留は3位表彰台を獲得した。

第4戦もてぎは雨の予選となり、村瀬が2番手、木内尚汰(S-Speed)が3番手につける。決勝はドライとなり、村瀬が1周目でトップを奪うと、そこから7台がトップ争いを形成。10周目には5台に絞られ、13周目にトップに出たのは古里太陽(Taiyo with BATTLE FACTORY)。2位の徳留と100分の6秒差でトップチェッカーを受け、うれしい全日本初優勝。4位に成田彬人(Team P.mu 7C MIKUNI)、村瀬は5位に入った。SUGOのみの参戦予定だった古里だが、チームへ「レースがしたい」と必死のアピールで第4、5戦出場のチャンスをつかみ、見事期待に応えた形となった。

村瀬がわずか2ポイント差で小室をリードして迎えた最終戦鈴鹿。予選では2番手の小室に1秒差をつけて村瀬がポールポジションを確保した。決勝では予選7番手の鈴木大空翔(BATTLE FACTORY)が好スタートを見せてオープニングラップを制したが、デグナーカーブで2台が転倒するアクシデントがあり赤旗中断。周回数が13周から9周に減らされたことで、首位争いは「行けるときに行く」という状況となり、最終ラップまで目まぐるしく順位が入れ替わった。村瀬は最終ラップの130Rで古里をパスして2番手に上がると、シケインでは小室とのチャンピオンをかけたブレーキングバトルを制して、見事にトップチェッカーを受けた。徳留が2位、鈴木が今季最高の3位に入り、ポイントランキングでは成田彬人が3位でシーズンを終えた。


最終戦鈴鹿でチャンピオンを決めた村瀬
最終戦鈴鹿でチャンピオンを決めた村瀬


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Points

順位

No.

ライダー

マシン

総合

1

2

3

4

5

1

3

村瀬健琉

Honda

94

25

25

16

28

2

32

小室旭

KTM

85

22

22

20

21

3

71

成田彬人

Honda

72

18

18

18

18

4

36

徳留真紀

Honda

67

20

22

25

5

2

鈴木大空翔

Honda

66

13

15

15

23

6

35

古里太陽

Honda

64

20

25

19

7

12

高杉奈緒子

KTM

60

16

16

12

16

8

43

彌榮郡

Honda

43

5

12

9

17

9

11

山本恭裕

Honda

41

15

9

7

10

10

千田俊輝

Honda

40

13

13

14

11

木内尚汰

Honda

39

12

14

13

12

72

藤田哲弥

Honda

32

11

10

11

13

8

岡崎静夏

Honda

30

14

11

5

15

山田尚輝

Honda

24

14

10

16

96

中島元気

Honda

23

8

15

17

33

仲村瑛冬

Honda

13

3

6

4

18

28

野澤秀典

Honda

10

4

6

19

江澤伸哉

Honda

9

9

20

20

村田憲彦

Honda

9

1

3

5


レポート公開日
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