IA1 ヒート2
IA1 2026
Round 9

世界王者ハーリングスが圧倒的な走りでヒート1・2を制す

jp スポーツランドSUGO

11月1日(日)、全日本モトクロス選手権(JMX)の最終戦「第64回 MFJ-GP モトクロス大会」が、宮城県のスポーツランドSUGOで開催されました。IA1クラスには、世界タイトル獲得数6回(MXGPクラス3回、MX2クラス3回)を誇るオランダ出身のライダー、ジェフリー・ハーリングス(Honda HRC PETRONAS)が初参戦し、ニックネーム「The Bullet(弾丸)」にふさわしいライディングを披露しました。

世界王者ハーリングスが圧倒的な走りでヒート1・2を制す

●IA1 ヒート1

ハーリングスが、ジェイ・ウィルソン(ヤマハ)を退けてホールショットを奪うと、オープニングラップだけで約4秒もリード。一方、ウィルソンと17点差の総合ランキング2位で今大会を迎えた大倉由揮(Honda Dream Racing Bells)は、1周目をウィルソンに次ぐ3番手でクリアすると、レース序盤はウィルソンを僅差でマークし続けました。

レースが中盤を迎えると、大倉はウィルソンとの距離をさらに詰め、大倉の背後にも4、5台のマシンが連なる大接戦に。ところが7周目に入ったところで、大倉は痛恨の転倒を喫し、7番手から約3秒差の8番手まで後退しました。転倒からの復帰後、大倉は数周にわたりペースが上がらず、前を走る西條悠人(カワサキ)とのギャップが6秒ほどに拡大しました。

10周目、横山遥希(カワサキ)の転倒で大倉は7番手に。終盤にペースを取り戻した大倉は、最終ラップで西條の背後まで迫るも約0.6秒届かず、14周のレースを7位でゴールしました。ジラッジ・ワナラック(Honda HRC Asia)は1周目18番手と大きく出遅れ、13位でフィニッシュ。そしてハーリングスは、2位に約62秒差をつけ、ワナラックまでを周回遅れにしてトップチェッカーを受けました。

●IA1 ヒート2

大塚豪太(T.E.SPORT)が、世界王者とのホールショット争いに競り勝って先行。しかしすぐにハーリングスがトップを奪いました。大塚は、中島漱也(ヤマハ)に抜かれて3番手。これで2番手に浮上した中島に対し、ハーリングスはオープニングラップだけで約7.4秒ものリードを奪いました。大倉はスタートで出遅れ、混戦の中で思うように順位を上げられず、1周目を7番手でクリアしました。

ハーリングスは、その後も圧倒的な速さをキープ。4周目にはリードを約20秒に拡大し、まるで別のクラスで戦っているかのような独走を続けました。一方、大塚は3周目に5番手、4周目に6番手、次周には7番手までポジションダウン。逆に大倉は、3周目に6番手、4周目に5番手まで順位を上げ、この段階で6秒近く先行していた内田篤基(カワサキ)を追いました。

そして9周目に、大倉が内田を抜いて4番手に。ここから大倉は、約10秒も前を走る3番手の中島を追うと、ラストラップとなった14周目にはすぐ背後まで迫りました。しかし約0.6秒届かず大倉は4位。大塚はレース終盤に5番手が見える位置を走りましたが、こちらも逆転は果たせず7位となりました。ハーリングスは、9位以下を周回遅れにする驚きの速さをみせ、2位を約74秒離して優勝しました。


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Jeffrey Herlings 84
Honda HRC PETRONAS
すばらしい遠征、そしてシーズンの締めくくりになりました。2026年は多くのレースを戦いましたが、Honda HRC PETRONASのチームやその関係者の方々には、本当に感謝しています。そしてその最後に、日本でレースをする機会をいただけて、本当にうれしく思っています。スポーツランドSUGOは、私が知っている中でも特に美しいコースの一つ。だから、かつてここで世界選手権が開催されたのだと思います。また、初めて日本を訪れましたが、ファンの方々が情熱的なだけでなく、私のことを静かに辛抱強く待ってくれて、礼儀正しいことに驚かされました。こういう経験は、ほかの国ではあまりないと思います。清潔で、文化も食べ物もファンの皆さんも本当にすばらしく、来年もまたここで走りたいと今から願っているほどです。 

大倉 由揮
大倉 由揮 1
Honda Dream Racing Bells
最後まであきらめず、一生懸命走ろうと思って臨みました。ヒート1は、中盤まで気持ちを込めた走りができていたのですが、コーナーでギアがニュートラルに入ってしまい転倒。その後、気持ちが空回りして前のライダーに接触してエンストし、さらに遅れました。最後に追いついたけど、届きませんでした。ヒート2は、スタートで出遅れて1周目にドタバタし、4番手に浮上した時には前の2台は見えないところに。追いついた後には、またしてもほんの少し届かずに終わりました。今季は勝利数でトップでしたが、チャンピオンをあと少しのところで逃す、一番悔しい結果に終わりました。終盤の2戦でリズムを崩してしまいましたが、それを含めて学びの多い1年でしたし、もっと強くなれる可能性を自分の中に感じることもできました。 

JIRAJ WANNALAK
JIRAJ WANNALAK 23
Honda HRC Asia
前戦で両手の指を負傷してしまいましたが、その後の検査で骨折していることが判明。そのためこの最終戦までの間、マシンに乗ることが一切できませんでした。とはいえ、まずはとにかく走ってみて対応を決めることに。プランとしては、ゆっくり周回を重ねるつもりだったのですが、ヒート1の途中で少しペースを上げすぎてしまったようで、マシンを制御できる範囲を超えてしまい、今度は足を痛めてしまいました。このようなフィジカルの状態なので、ヒート2は無理せずリタイアすることに決めました。狙ったリザルトは残せませんでしたが、シーズンをフルで戦い抜いたことには満足しています。この後はタイに戻り、たくさんトレーニングを積もうと思っています。 


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