川井が亡くなった恩師に優勝をささげる。箕浦は2位
6月15日(日)、全日本モトクロス選手権(JMX)の第4戦中国大会が世羅グリーンパーク弘楽園にて、2年ぶりに開催されました。予選などが行われた土曜は、断続的な雨により終日マディでしたが、決勝日の日曜は好天に恵まれて気温も上昇し、コースは徐々にドライになり、随所にわだちが形成されるコンディションへと変化しました。

箕浦未夢(TEAM ITOMO)がホールショット。川井麻央(T.E.SPORT)は4番手辺りにつけると、1周目に神田橋芽(カワサキ)と大久保梨子(KTM)を抜き、箕浦と2~3秒差の2番手に浮上しました。2周目、箕浦と川井は早くも3番手以下を完全に離し、マッチレースを展開。川井は箕浦を僅差でマークし続けると、満を持して4周目にトップへ浮上しました。
レース後半、川井は走りのリズムを崩した箕浦を大きく引き離してトップを独走。そのまま9周目にトップチェッカーを受け、今大会の1週間前に亡くなったT.E.SPORT監督の東福寺保雄氏にささげる勝利を手にしました。箕浦は2位でゴール。1周目8番手から追い上げた楠本菜月(TEAM HAMMER)が、レース終盤に3番手の大久保を僅差で追うも、わずかに届かず4位でした。
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決勝レースのちょうど1週間前に、T.E.SPORT監督の東福寺保雄さんが亡くなりました。4歳で初めてバイクに乗った時から18年間、ずっと東福寺さんとT.E.SPORTにお世話になってきたので、1週間後にレースをする気持ちにはなれずにいました。でも、東福寺さんの生前からずっと「それでもレースをしなければいけない」と言われていたし、自分がレースに出場して勝たなければ、東福寺さんが喜んでくれないとも考えました。レース前なのにずっと泣いていたのですが、決勝前にパドックから離れる段階では、なんとか気持ちを切り替えられました。T.E.SPORTの現役メンバーではおそらく私が、東福寺さんにイチから育ててもらった最後のライダー。東福寺さんが現役時代に着用していたモトクロスジャージを着て、表彰台の真ん中に立つと誓っていました。その誓いを果たせたことは、本当によかったと思います。でも、悲しいです。
決勝レースのちょうど1週間前に、T.E.SPORT監督の東福寺保雄さんが亡くなりました。4歳で初めてバイクに乗った時から18年間、ずっと東福寺さんとT.E.SPORTにお世話になってきたので、1週間後にレースをする気持ちにはなれずにいました。でも、東福寺さんの生前からずっと「それでもレースをしなければいけない」と言われていたし、自分がレースに出場して勝たなければ、東福寺さんが喜んでくれないとも考えました。レース前なのにずっと泣いていたのですが、決勝前にパドックから離れる段階では、なんとか気持ちを切り替えられました。T.E.SPORTの現役メンバーではおそらく私が、東福寺さんにイチから育ててもらった最後のライダー。東福寺さんが現役時代に着用していたモトクロスジャージを着て、表彰台の真ん中に立つと誓っていました。その誓いを果たせたことは、本当によかったと思います。でも、悲しいです。

今回こそ川井選手に勝って、約3カ月間もある夏のインターバルにいい流れで入りたかったのですが、やはり川井選手は速くて、優勝することはできませんでした。抜かれた後は、自分の走りに焦りが出てミスが増えて、最終的にはかなり離されてしまい、悔しさばかりが残るレースでした。転倒などのトラブルさえなければ確実に2位は獲得できるようになりましたが、あと一つが遠いです。川井選手とはまだ大きな差があることを痛感させられましたが、だからこそ火が点いたので、インターバルは自分を厳しく追い込みます。サマーブレイク明けの第5戦は苦手なサンド系のコースで開催されるとはいえ、今度こそ、「また2位か」と思われないレースをしたいです。
今回こそ川井選手に勝って、約3カ月間もある夏のインターバルにいい流れで入りたかったのですが、やはり川井選手は速くて、優勝することはできませんでした。抜かれた後は、自分の走りに焦りが出てミスが増えて、最終的にはかなり離されてしまい、悔しさばかりが残るレースでした。転倒などのトラブルさえなければ確実に2位は獲得できるようになりましたが、あと一つが遠いです。川井選手とはまだ大きな差があることを痛感させられましたが、だからこそ火が点いたので、インターバルは自分を厳しく追い込みます。サマーブレイク明けの第5戦は苦手なサンド系のコースで開催されるとはいえ、今度こそ、「また2位か」と思われないレースをしたいです。













