IA1 ヒート2
IA1 2024
Round 6

横山が2025年型CRF450Rのデビューウインを果たし今季2勝目

jp 名阪スポーツランド

約3カ月のインターバルを経て、全日本モトクロス選手権(JMX)第6戦近畿大会が9月15日(日)に名阪スポーツランドで開催されました。Hondaのトップライダーたちは発売間もない2025年型CRF450R/CRF250Rに乗り換えて今大会に臨み、IA1/IA2の両クラスにおいてデビューウインを達成。ニューモデルの性能の高さをアピールしました。

横山が2025年型CRF450Rのデビューウインを果たし今季2勝目

●IA1 ヒート1

ジェイ・ウィルソン(ヤマハ)がホールショット。横山遥希(Honda Dream Racing LG)と大倉由揮(Honda Dream Racing Bells)はやや出遅れたものの、オープニングラップで横山が4番手、大倉が5番手に順位を上げました。2周目、横山は大城魁之輔(ヤマハ)を抜いて3番手に浮上。先行する能塚智寛(カワサキ)との距離を詰めると、4周目に逆転しました。

大倉も同じ周に4番手の大城に肉薄しますが、すぐには抜けず7周目に攻略しました。4番手に浮上した大倉は、横山に引き離されて単独3番手を走っていた能塚を次周に逆転。しかしこの段階で、2番手の横山は10秒以上先行していました。一方、横山はトップのウィルソンを4秒程度のギャップで追い続けていました。

レースが後半に入ると、横山がウィルソンとの距離を少しずつ詰めて、14周目には完全な接近戦に。次周には、横山がパッシングに成功しました。ところがその直後に横山がミスし、ウィルソンが追突して両者は転倒してしまいます。横山は再スタートに時間がかかり、20周のレースを2位でフィニッシュ。大倉は3位でゴールしました。

●IA1 ヒート2

横山はスタート直後に3番手。大倉はやや出遅れ、オープニングラップを7番手でクリアしました。2周目、横山はウィルソンの先行を許して4番手に後退。大倉は今回から2025年型のマシンを駆る小方誠(TEAM HAMMER)を抜いて、6番手に浮上しました。4周目には、横山が内田篤基(カワサキ)をパスして3番手に。この段階で、2番手のウィルソンは4秒ほど先行していました。

同じ周、大倉は能塚を抜くと、6周目には内田がミスで後退し、大倉が4番手に浮上します。この時点で、ビクトル・アロンソ(ガスガス)とウィルソンがトップ争いを繰り広げ、約5秒遅れて横山、さらに5秒ほど離れて大倉が続いていました。レース中盤、横山が前との距離をほぼキープする一方で、大倉は横山から徐々に距離を離されていきました。

横山は9周目あたりからトップ2台との距離を削り、12周目にアロンソのミスで2番手に浮上すると、トップに立ったウィルソンに約2.5秒差まで接近しました。そして15周目には射程内に捉え、次周には逆転。20周目のラストラップにかけてウィルソンを引き離し、横山が今季2勝目を挙げました。レース中盤から単独走行となった大倉は、4位でゴールしています。


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横山 遥希
横山 遥希 41
Honda Dream Racing LG
予選の段階から、今回はウィルソン選手とのタイム差がほとんどないと感じていました。ヒート1は、パッシングポイントに決めていたコーナーでウィルソン選手を抜いたところで、わだちに弾かれてマシンが暴れ、後ろからウィルソン選手に追突されて転倒してしまいました。接触そのものはレーシングアクシデントでしたが、惜しくも勝利を逃しました。ヒート2も、ヒート1と同じくレース後半に向けて走りを組み立て、最後は再びウィルソン選手との勝負に。どこで仕かけるべきか決められずにいたのですが、たまたまウィルソン選手がインを開けたコーナーがあり、そこで飛び込みました。第3戦はマディかつたなぼたの勝利でしたが、今回はドライでしっかりバトルした結果なので、より気持ちよく大会を終えることができました。今回から2025年型のマシンに乗っていますが、ポテンシャルの高さを証明できたと思います。

大倉 由揮
大倉 由揮 2
Honda Dream Racing Bells
予選で2度転倒してしまって11番手に終わり、決勝はスタート位置がやや不利な状況でした。それを言い訳にはしたくないのですが、ヒート1はやや出遅れてしまいました。それでも、粘り強く順位を上げて3位にはなれましたが、トップ2とは明らかにペースが違っていました。ヒート2も同じく追い上げの展開で、4番手までは上がれたものの、トップ3との差は歴然。ベストラップはそこまで離れていないけど、体力や気持ちの部分で負けているのだと痛感しました。ヒート2で表彰台に立った3人と比べたら劣っているところばかりですが、海外でもレースを経験してきた彼らに追いつくことができれば、自分も大きく成長できるということです。地道にやることをやっていきます。マシンが2025年型になり、安定感や乗りやすさが向上したと感じています。その戦闘力を、今後のリザルトにつなげたいです。


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