IA1 ヒート2
IA1 2024
Round 5

ヒート1で大塚、ヒート2では横山が3位を獲得して表彰台に

jp 新千歳モーターランド ダート・モトクロスコース

全日本モトクロス選手権(JMX)第5戦北海道大会が6月23日(日)に行われました。北海道大会は昨年10年ぶりに復活し、2年連続の開催となります。今回は全道モトクロス選手権第2戦千歳大会との併催になるため、JMXとしてはIA1クラスとIA2クラスのみに限定してスケジュールが調整されました。

ヒート1で大塚、ヒート2では横山が3位を獲得して表彰台に

会場の新千歳モーターランドは、雄大なレイアウトと火山灰主体のザクザクした路面を特徴とする、国内有数のサンドコースです。乾くと砂塵が舞いやすいため、頻繁な散水作業が行われました。


●IA1 ヒート1

スタート直後の第2コーナーでマルチクラッシュが発生。この影響により、横山遥希(Honda Dream Racing LG)や小方誠(TEAM HAMMER)ら4台が遅れました。レースはジェイ・ウィルソン(ヤマハ)が先行し、大塚豪太(T.E.SPORT)が5番手、大倉由揮(Honda Dream Racing Bells)が6番手で1周目をクリアしました。序盤、大塚は大倉を引き連れながら、4番手の能塚智寛(カワサキ)を約4秒差で追いました。

8周目、9番手まで順位を回復していた横山が、8番手の池谷優太(TEAM HAMMER)と接触し、両者転倒したことで13番手まで後退。同じ周、大倉はややラップタイムを落としたことで、大塚のリードは約2秒に拡大しました。9周目、3番手の内田篤基(カワサキ)が転倒したことで6番手まで後退し、大塚が4番手、大倉が5番手に浮上しました。

13周目、2番手の能塚がクラッシュで7番手までポジションを落とし、これで大塚は3番手、大倉は4番手に順位を上げました。この段階で、大塚は2番手の大城魁之輔(ヤマハ)まで約7秒差、大倉は大塚まで約3秒差でした。終盤には大塚が大倉をやや離し、18周でチェッカー。大塚が3位、大倉が4位、横山が10位でフィニッシュしました。

●IA1 ヒート2

大倉と横山が、2番手を争いつつウィルソンを僅差で追って、1周目の後半へ。ところがここで、スターティングゲートに不具合があったことから赤旗が提示され、レースは仕切り直しになりました。

再スタートでは、横山がホールショットを決めました。ビクトル・アロンソ(ガスガス)、横山、能塚、ウィルソンの順で1周目をクリアし、やや出遅れた大倉は7番手からの追い上げを狙いました。

2周目、5番手の大塚が転倒により18番手に後退。小方は転倒して9番手に順位を下げました。これで大倉は5番手に順位を上げたものの、次周以降トップ集団から離されてしまいました。一方、4台によるトップ争いでは、5周目に横山と能塚が激しいバトルを展開し、ウィルソンが転倒により遅れました。

8周目、再び横山が能塚をパス。ところがその直後に転倒し、横山は能塚から約10秒遅れました。レース終盤、横山が能塚との距離を徐々に詰めると、最終ラップにファステストラップタイムを叩き出して能塚に急接近。しかし約0.4秒及ばず、横山は3位でゴールしました。大倉はレース終盤に転倒して6位、小方が7位、大塚が8位まで追い上げてチェッカーを受けました。


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大倉 由揮
大倉 由揮 2
Honda Dream Racing Bells
前日のスポーツ走行からサスセッティングに悩んだままヒート1を迎えることになり、攻めの走りができずに終わってしまいました。そのためヒート2に向けて、大幅に仕様を変更しました。スタートが決まり、ウィルソン選手に離されることなく2番手を走っていたところで、赤旗により仕切り直しになってしまいました。2度目のスタートでは、隣のライダーとハンドルが接触して出遅れてしまいました。5番手に浮上した段階でトップ4台からは大きく離されていて、ついていくことができず単独走行になってしまいました。終盤には、転倒で後退してきたウィルソン選手を僅差で追えたものの、周回遅れのライダーからずっとラインを譲ってもらえず転倒してしまいました。次戦まで3カ月近くあるので、この間にモトクロス世界選手権にスポット参戦し、ベルギーでもトレーニングする予定です。しっかり成長して帰ってきます!

横山 遥希
横山 遥希 41
Honda Dream Racing LG
ヒート1はスタートで出遅れてしまい、第2コーナーでアウトから一気にまくろうと試みたのですが、イン側のライダーが何台か転倒に巻き込まれてしまいました。それでも順調に追い上げられたものの、8番手の池谷選手をパスしようとしたところで接触してしまいました。この間に前と引き離されてしまったことで、納得できない結果で終わりました。ヒート2は、序盤に能塚選手と抜きつ抜かれつのバトルになり、再び能塚選手をパスしてここから前を追いかけようとしたタイミングで、イージーミスにより転倒してしまいました。この時に体力を奪われてしまい、その後はペースを上げられず、じりじりと差を詰める展開を強いられました。最後は再び能塚選手に迫りましたが、攻略には至りませんでした。難しい路面状態とはいえ自分好みのコースで、テストを組んでもらったおかげでマシンの状態もよかったのですが、もう少しレースの組み立てを考えていかないと優勝には届かないと痛感しました

大塚 豪太
大塚 豪太 6
T.E.SPORT
ヒート1で自分の前を走っていたライダーたちがクラッシュし、能塚選手が転倒した時にはこれで自分は3番手か4番手だろうと思いました。その後にサインボードで自分が3番手と確認できたので、あとは最後までしっかり逃げきることに集中しました。ヒート2では、2周目の転倒からすぐには復帰できず、大きく遅れてしまいました。18番手から8位なので、それなりに追い上げはできたと思いますが、こういうコースは得意だということと、自分は15分+1周よりも30分+1周の方が向いていることを考えれば、本当は6位まで追い上げたかったです。両ヒートの成績をまとめられなかったことは残念ですが、走りそのものはどちらも悪くなかったですし、次戦以降につながるレースだったと感じています


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