大城が両ヒートで日本人選手トップとなる2位でフィニッシュ
11月12日(日)、全日本モトクロス選手権の最終戦である第9戦の決勝が、スポーツランドSUGOで開催されました。
昨年の全7戦から全9戦に増え、本来の様式を取り戻しつつある全日本モトクロス選手権シリーズですが、最終戦は第61回MFJ-GPモトクロス大会として開催されました。今週末は、押し寄せた寒気により全国的に気温が低下。会場は最低気温4℃という寒さとなりました。予報では降雨の可能性がありましたが、天気は日曜の最終レースまで持ちこたえました。
今大会は昨年と同様の11月開催とあって、日照時間との兼ね合いから各レースタイムを5分ずつカットし、IA1・IA2=25分+1周、IBオープン=15分+1周、というスケジュールが適用されました。
●IA1 ヒート1
大城魁之輔(Honda Dream Racing Bells)は、富田俊樹(ヤマハ)に次ぐ2番手でレースをスタート。しかしジェイ・ウィルソン(ヤマハ)の先行を許し、3番手に後退しました。大倉由揮(Honda Dream Racing Bells)は1周目8番手と出遅れ、この大倉を小方誠(TEAM HAMMER)が追走。2周目、大城は富田を1秒ほどの差で追いました。
3周目、大城が富田をパスして2番手に復帰。4番手の内田篤基(カワサキ)が転倒により大きく後退したことで、大倉は7番手、小方は8番手に順位を上げました。5周目には、富田が転倒して5番手に後退。これで2番手の大城は、3番手に浮上した渡辺祐介(ヤマハ)に対して約3秒のリードを得ました。
レース中盤、大城はウィルソンに10秒前後離されたものの、3番手の渡辺を近づけることなく2番手をキープ。終盤には6秒程度までリードを拡大し、大城は15周で終了となったレースで2位に入賞しました。レース後半、大倉と小方に大塚豪太(T.E.SPORT)が接近し、三つ巴の7番手争いになりましたが、大塚が7位、大倉が8位、終盤で遅れた小方が9位でした。
●IA1 ヒート2
ホールショットを奪った大城に、星野優位(ヤマハ)と道脇右京(TEAM KOHSAKA バイカーズステーション金沢 with CARVEK)が続いてレースがスタート。1周目、道脇をパスして大倉が3番手に浮上しました。2周目、大倉はウィルソンに抜かれて4番手に後退。翌周には、星野に続いて大城もウィルソンの先行を許しました。
道脇は4周目以降にポジションダウン。2番手の大城は、ウィルソンに少しずつリードを拡大される一方で、3番手の星野を徐々に引き離しました。これにより、7周目の段階でトップのウィルソンと2番手の大城は、それぞれ後続に対して5秒ほどのリードがある状態。一方、3番手争いは5台による大混戦となりました。
この中で大倉は、8周目に集団の先頭に立ちましたが、9~11周目にかけて順位を落として6番手。レース終盤は、渡辺との激しい5番手争いを展開。そして、12周目には再び先行するも、翌周に再逆転を許して6位でゴールしました。一方、大城は最後まで順位を守り、再び2位を獲得しました。
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