IA1 ヒート2
IA1 2023
Round 9

大城が両ヒートで日本人選手トップとなる2位でフィニッシュ

jp スポーツランドSUGO

11月12日(日)、全日本モトクロス選手権の最終戦である第9戦の決勝が、スポーツランドSUGOで開催されました。

大城が両ヒートで日本人選手トップとなる2位でフィニッシュ

昨年の全7戦から全9戦に増え、本来の様式を取り戻しつつある全日本モトクロス選手権シリーズですが、最終戦は第61回MFJ-GPモトクロス大会として開催されました。今週末は、押し寄せた寒気により全国的に気温が低下。会場は最低気温4℃という寒さとなりました。予報では降雨の可能性がありましたが、天気は日曜の最終レースまで持ちこたえました。

今大会は昨年と同様の11月開催とあって、日照時間との兼ね合いから各レースタイムを5分ずつカットし、IA1・IA2=25分+1周、IBオープン=15分+1周、というスケジュールが適用されました。

●IA1 ヒート1

大城魁之輔(Honda Dream Racing Bells)は、富田俊樹(ヤマハ)に次ぐ2番手でレースをスタート。しかしジェイ・ウィルソン(ヤマハ)の先行を許し、3番手に後退しました。大倉由揮(Honda Dream Racing Bells)は1周目8番手と出遅れ、この大倉を小方誠(TEAM HAMMER)が追走。2周目、大城は富田を1秒ほどの差で追いました。

3周目、大城が富田をパスして2番手に復帰。4番手の内田篤基(カワサキ)が転倒により大きく後退したことで、大倉は7番手、小方は8番手に順位を上げました。5周目には、富田が転倒して5番手に後退。これで2番手の大城は、3番手に浮上した渡辺祐介(ヤマハ)に対して約3秒のリードを得ました。

レース中盤、大城はウィルソンに10秒前後離されたものの、3番手の渡辺を近づけることなく2番手をキープ。終盤には6秒程度までリードを拡大し、大城は15周で終了となったレースで2位に入賞しました。レース後半、大倉と小方に大塚豪太(T.E.SPORT)が接近し、三つ巴の7番手争いになりましたが、大塚が7位、大倉が8位、終盤で遅れた小方が9位でした。

●IA1 ヒート2

ホールショットを奪った大城に、星野優位(ヤマハ)と道脇右京(TEAM KOHSAKA バイカーズステーション金沢 with CARVEK)が続いてレースがスタート。1周目、道脇をパスして大倉が3番手に浮上しました。2周目、大倉はウィルソンに抜かれて4番手に後退。翌周には、星野に続いて大城もウィルソンの先行を許しました。

道脇は4周目以降にポジションダウン。2番手の大城は、ウィルソンに少しずつリードを拡大される一方で、3番手の星野を徐々に引き離しました。これにより、7周目の段階でトップのウィルソンと2番手の大城は、それぞれ後続に対して5秒ほどのリードがある状態。一方、3番手争いは5台による大混戦となりました。

この中で大倉は、8周目に集団の先頭に立ちましたが、9~11周目にかけて順位を落として6番手。レース終盤は、渡辺との激しい5番手争いを展開。そして、12周目には再び先行するも、翌周に再逆転を許して6位でゴールしました。一方、大城は最後まで順位を守り、再び2位を獲得しました。


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大城 魁之輔
大城 魁之輔 4
Honda Dream Racing Bells
ウィルソン選手に勝ちたいと開幕戦から言い続けてきて、シーズン最後のレースとなったヒート2は、スタート直後からトップを走るという絶好のチャンスが到来しました。それだけに、本来ならもっと勝負したかったのですが、あっさり抜かれて逃げられてしまいました。とはいえ、第7戦のヒート1で足を負傷して以降はあまりにも悪い内容のレースが続いていたので、最終戦を両ヒート2位でまとめられたことで、少しほっとしました。優勝したわけではないので喜びきれませんが、これを最低限の結果として、より上を目指していきたいです。今年はケガに悩まされ、厳しくて苦しいシーズンになってしまいましたが、ケガは自分のせいです。年間を通してしっかり戦いきることがチャンピオンになるための重要な条件だとも思うので、その点は大きな反省点です。ただし自分自身では、成長できた部分もあったシーズンだと感じています

大倉 由揮
大倉 由揮 6
Honda Dream Racing Bells
シーズン最終戦をひどい内容で終えることになってしまい、とても悔しいです。事前テストの段階でサスペンションの変更などをしたのですが、結果的にはマシンづくりもライディングの実力も足りていない状態だと痛感しました。決勝日の朝に行った公式練習では、それなりにアタックしたのに12番手タイムに沈み、これで焦りを感じながら臨んだヒート1は何もできずに8位でした。ヒート2は6位でゴールしたとはいえ、途中でズルズルと順位を落としてしまいました。ここ数戦、調子は上向きだと感じていたので、最終戦もしっかり結果を残したかったのですが、ここで足踏み状態に…。来年に向けて、シーズンオフは必死に取り組み、特に技術面をしっかり磨いていきたいと思います。ランキングは2位でしたが、これは運がよかっただけです。来年は、勝てるライダーになりたいです



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