ヒート1でカナードが、ヒート2とヒート3で大倉が2位を獲得
10月29日(日)、全日本モトクロス選手権第8戦の決勝がオフロードヴィレッジで行われました。
今大会はHondaの電動モトクロッサー、CR ELECTRIC PROTOがTeam HRCからIA1クラスに実戦デビューするとあって、世界中から関心を集めました。ライダーに抜てきされたのは、AMAスーパークロス、AMAモトクロスでチャンピオン経験のあるベテラン、トレイ・カナード。IA2クラスには、ジュニアワールドやEMXでタイトルを獲得してきたブライアン・シュー(Team YAMAMOTO)がスポット参戦し、話題に満ちたイベントとなりました。土曜早朝には雷雨に見舞われましたが、その後の好天によってコースコンディションは回復に向かいました。
●IA1 ヒート1
ホールショットのジェイ・ウィルソン(ヤマハ)を、カナードと大倉由揮(Honda Dream Racing Bells)が追って2個目のコーナーへ。その立ち上がりでカナードと大倉が接触して大倉が転倒し、富田俊樹(ヤマハ)と大城魁之輔(Honda Dream Racing Bells)が大倉のマシンに突っ込みました。これでマシンが破損した大倉はリタイア。カナードは2番手、大塚豪太(T.E.SPORT)が4番手で1周目をクリアしました。
2周目以降、カナードはトップのウィルソンと3秒ほどのギャップを保って周回。4周目にはカナードを約3秒差で追っていた3番手の内田篤基(カワサキ)がミスにより遅れ、一度は離された大塚が背後に迫りました。レース後半、カナードは後続を完全に引き離してなおもウィルソンを追撃しましたが、差を詰めきることができず、レースは11周でチェッカー。カナードは2位となりました。大塚は、内田を数秒差で追い続けて4位。大城は10位まで追い上げてゴールしました。
●IA1 ヒート2
カナードがホールショット。これに星野優位(ヤマハ)、大倉、ウィルソンが続き、1周目にウィルソンが2番手に。カナードとウィルソンが僅差のトップ争いを繰り広げました。2周目に入った最初のコーナーで、イン側からウィルソンにアタックされたカナードが転倒。この際にマシントラブルが発生し、カナードはリタイアに終わりました。ウィルソンも大きく遅れ、これでトップに立ったのは大倉。2番手には星野、3番手には小方誠(TEAM HAMMER)が続きました。
レース前半、大倉は星野に詰め寄られ、5周目に2番手後退。しかし、大きく離されることなく2秒前後の差で星野をマークしました。さらに小方も大倉と約2秒差の3番手をキープ。しかし7周目にミスでやや遅れると、次周にはウィルソンの先行を許しました。大倉は最後まで星野を僅差で追い続けましたが、再逆転のチャンスを得られず2位。小方は4位でゴールしました。大城は1周目13番手と出遅れ、大塚に次ぐ7位に終わりました。
●IA1 ヒート3
カナードが再びホールショット。これにウィルソンや大倉、内田、渡辺祐介(ヤマハ)、大塚、小方、大城が続いて1周目をクリアしました。2周目の前半、トップを走行していたカナードが単独転倒。マシンが破損し、ヒート2に続いてリタイアに終わりました。このアクシデントでウィルソンがトップに立ち、大倉は2番手。3周目には渡辺が転倒により後退し、この段階でウィルソンと大倉と内田が先頭集団、小方と大城と大塚と星野がセカンドグループとなりました。
レース中盤、2番手を走る大倉は背後から内田に迫られながらも、3秒ほど先行するトップのウィルソンを追う積極的な走りを披露。セカンドグループは、小方と大城の4番手争いと、星野と大塚の6番手争いに分断されました。レース終盤、大倉は内田を引き離しましたが、ウィルソンには接近できず。レースは10周で終了となり、大倉は2位でゴールしました。4番手争いは最後まで僅差で、小方が4位、大城が5位。7周目に星野を抜いた大塚が6位に入りました。
HRC公式Instagramで最新情報をチェック!
https://www.instagram.com/hondaracingcorporation/