エントラントを上級者に絞ったことで、コースには新たにテクニカルなセクションを設定。サンドフープス、ウォールやキャメルジャンプなど、難易度を高めたレイアウトとなりましたが、当日は未明から断続的に雨が降り、マディコンディションでレースが行われました。
●IA1 ヒート1 大城魁之輔(Honda Dream Racing Bells)がジェイ・ウィルソン(ヤマハ)とホールショットを争い、2番手の好位置を確保。大倉由揮(Honda Dream Racing Bells)は転倒して、ほぼ最後尾からのレースとなりました。大城は1周目を2番手でクリア。Honda勢では、池谷優太(TEAM HAMMER)も5番手と上位を狙える位置につけました。
レース前半、大城はトップのウィルソンに離されてしまいましたが、3番手の能塚智寛(カワサキ)に対しては2秒程度のリードで2番手をキープ。池谷は安原志(カワサキ)に先行され、さらに後方には富田俊樹(ヤマハ)や小方誠(TEAM HAMMER)も近づいてきました。
レース中盤、大城はジャンプの着地で左足首を痛めるも、能塚をわずかに引き離して2番手の座を確実なものにしました。20分+1周のレースは10周でチェッカーとなり、大城は2位に入賞しました。池谷は7周目に富田の先行を許し、その背後には小方と追い上げてきた大倉が迫りましたが、池谷は最後まで順位を守って7位。大倉は9周目に小方をパスして8位でした。
●IA1 ヒート2 ホールショットを奪ったのは小方。これに大城とウィルソン、大倉と能塚が続きましたが、足を負傷している大城は少しずつ順位を下げていきました。小方はトップを守ってオープニングラップをクリア。2周目には2番手に後退しましたが、大きく後れることなく2秒前後のギャップを保ちながら、先頭のウィルソンをマークし続けました。
2周目には、大倉が大城をパスして5番手にポジションアップ。3周目の段階では前のライダーから6秒ほど離されていましたが、4周目以降にペースを上げ、少しずつ距離を詰めていきました。そして7周目には、4番手を走る内田篤基(カワサキ)に肉薄。次周、大倉が逆転に成功しました。
レース終盤、ウィルソンのマークを続けていた小方はややペースを落とし、確実に2番手をキープする戦略を採りました。レースは再び10周で終了となり、小方は2位で今季初の表彰台登壇を果たしました。大倉は内田を引き離して4位フィニッシュ。大城は4周目に転倒を喫して11番手まで順位を落とし、9位でゴールしました。
●IA OPEN ホールショットを奪ったのは小方で、ウィルソンと大城が続きましたが、大城は混戦の中で順位を下げていきました。1周目、ウィルソンに抜かれた小方は、再逆転を狙うも連続ジャンプ区間でミス。この間に大倉が2番手へ浮上しました。
1周目をクリアした時点で、ウィルソンと大倉は約4秒差。2~3周目はわずかに大倉の方が速く、両者のギャップは3秒程度まで縮まりました。4~5周目にウィルソンがペースを上げると大倉も対応しますが、ウィルソンの方が速く、大倉は5秒ほど遅れてしまいました。
6周目に大倉が転倒し、能塚が2番手、小方が3番手に。4番手後退の大倉は7周目に再びクラッシュし、順位を落とすことなく復帰できたものの、浅井亮太(ヤマハ)に迫られました。レースは8周でチェッカーとなり、小方は3位でゴール。大倉はなんとか順位を守って4位、大城は2周目に転倒してリタイアに終わりました。
大倉 由揮
6
Honda Dream Racing Bells ヒート1はスタートで出遅れ、すぐ前にいた選手がジャンプで振られて自分の着地点に跳んできて、上から踏んで自分も転倒しました。ほぼ最後尾から、最後は6番手争いに追いつくことができましたが、攻略できずに終わりました。ヒート2もスタートで遅れ、4番手に上がった段階でトップ3と離れてしまっていました。IA OPENは早い段階で2番手に浮上でき、ウィルソン選手の背中が近づきつつあったのでプッシュしたのですが、そこでややミスをして離れてしまいました。これで後ろに迫られ、相手がペースを上げたタイミングで自分が転倒。直後にもう一度激しくクラッシュしてしまい、身体にダメージがあったのですが、なんとか順位を守りました。いずれのレースももったいない内容でしたが、走りは成長していると実感しています。残り2戦で優勝できるよう、前を見て進んでいこうと思います
ヒート1はスタートで出遅れ、すぐ前にいた選手がジャンプで振られて自分の着地点に跳んできて、上から踏んで自分も転倒しました。ほぼ最後尾から、最後は6番手争いに追いつくことができましたが、攻略できずに終わりました。ヒート2もスタートで遅れ、4番手に上がった段階でトップ3と離れてしまっていました。IA OPENは早い段階で2番手に浮上でき、ウィルソン選手の背中が近づきつつあったのでプッシュしたのですが、そこでややミスをして離れてしまいました。これで後ろに迫られ、相手がペースを上げたタイミングで自分が転倒。直後にもう一度激しくクラッシュしてしまい、身体にダメージがあったのですが、なんとか順位を守りました。いずれのレースももったいない内容でしたが、走りは成長していると実感しています。残り2戦で優勝できるよう、前を見て進んでいこうと思います
大城 魁之輔
4
Honda Dream Racing Bells ヒート1の中盤にジャンプでミスしました。飛距離が足りず、いわゆるケース状態となり、転倒は免れたものの着地の衝撃で左足首を痛めてしまいました。その後はジャンプをしない走りに切り替えたのですが、意外とペースは悪くなく、2位でゴールできました。このままヒート2とIA OPENも…と思ったのですが、そんなに甘くありませんでした。ただ、足のケガが影響したというよりは、単純に自分の走りが悪かったことが低迷した理由です。ヒート2は、せっかくスタートで前の方にいたのに、自分のミスで転んで後退。IA OPENでも再び自分のミスにより転倒し、後続車にひかれてさらに足首を痛めてしまいました。予選の段階では、スピードや体力的な部分でかなりいいフィーリングがあったのですが、それをリザルトにつなげられなかったことが悔しいです
ヒート1の中盤にジャンプでミスしました。飛距離が足りず、いわゆるケース状態となり、転倒は免れたものの着地の衝撃で左足首を痛めてしまいました。その後はジャンプをしない走りに切り替えたのですが、意外とペースは悪くなく、2位でゴールできました。このままヒート2とIA OPENも…と思ったのですが、そんなに甘くありませんでした。ただ、足のケガが影響したというよりは、単純に自分の走りが悪かったことが低迷した理由です。ヒート2は、せっかくスタートで前の方にいたのに、自分のミスで転んで後退。IA OPENでも再び自分のミスにより転倒し、後続車にひかれてさらに足首を痛めてしまいました。予選の段階では、スピードや体力的な部分でかなりいいフィーリングがあったのですが、それをリザルトにつなげられなかったことが悔しいです
小方 誠
5
TEAM HAMMER 今季はケガ続きで、第2戦で肩を脱臼して第3戦と第4戦を欠場しました。第5戦で復帰したのに、前戦の事前練習で今度は鎖骨を折ってしまいました。まだ無理はできない状態なのですが、なんとか今大会で復帰できました。もともとマディが好きなことに加え、事前練習でSHOWAにサスセッティングを見てもらったこともあって、ヒート2とIA OPENはだいぶ調子よく走れました。特にヒート2は、前半にウィルソン選手を僅差で追い続けることができました。本当はさらにプッシュして追いつきたかったのですが、じりじりと離されてしまい、レース終盤は2位を守る走りに切り替えました。ほぼノーマル状態のマシンでホールショットを奪うことができ、CRF450Rの優れたポテンシャルを証明できたことにも満足しています
今季はケガ続きで、第2戦で肩を脱臼して第3戦と第4戦を欠場しました。第5戦で復帰したのに、前戦の事前練習で今度は鎖骨を折ってしまいました。まだ無理はできない状態なのですが、なんとか今大会で復帰できました。もともとマディが好きなことに加え、事前練習でSHOWAにサスセッティングを見てもらったこともあって、ヒート2とIA OPENはだいぶ調子よく走れました。特にヒート2は、前半にウィルソン選手を僅差で追い続けることができました。本当はさらにプッシュして追いつきたかったのですが、じりじりと離されてしまい、レース終盤は2位を守る走りに切り替えました。ほぼノーマル状態のマシンでホールショットを奪うことができ、CRF450Rの優れたポテンシャルを証明できたことにも満足しています