ヒート1で大城が、ヒート2で小方が2位を獲得
10月8日(日)、全日本モトクロス選手権第7戦がHSR九州で行われました。今大会はIAクラスのみに限定されたワンデー開催で、各クラスのヒート1/ヒート2(20分+1周)に加えて、IA1/IA2混走によるIA OPEN(15分+1周)が、プログラムのフィナーレを飾るレースとして実施されました。
エントラントを上級者に絞ったことで、コースには新たにテクニカルなセクションを設定。サンドフープス、ウォールやキャメルジャンプなど、難易度を高めたレイアウトとなりましたが、当日は未明から断続的に雨が降り、マディコンディションでレースが行われました。
●IA1 ヒート1
大城魁之輔(Honda Dream Racing Bells)がジェイ・ウィルソン(ヤマハ)とホールショットを争い、2番手の好位置を確保。大倉由揮(Honda Dream Racing Bells)は転倒して、ほぼ最後尾からのレースとなりました。大城は1周目を2番手でクリア。Honda勢では、池谷優太(TEAM HAMMER)も5番手と上位を狙える位置につけました。
レース前半、大城はトップのウィルソンに離されてしまいましたが、3番手の能塚智寛(カワサキ)に対しては2秒程度のリードで2番手をキープ。池谷は安原志(カワサキ)に先行され、さらに後方には富田俊樹(ヤマハ)や小方誠(TEAM HAMMER)も近づいてきました。
レース中盤、大城はジャンプの着地で左足首を痛めるも、能塚をわずかに引き離して2番手の座を確実なものにしました。20分+1周のレースは10周でチェッカーとなり、大城は2位に入賞しました。池谷は7周目に富田の先行を許し、その背後には小方と追い上げてきた大倉が迫りましたが、池谷は最後まで順位を守って7位。大倉は9周目に小方をパスして8位でした。
●IA1 ヒート2
ホールショットを奪ったのは小方。これに大城とウィルソン、大倉と能塚が続きましたが、足を負傷している大城は少しずつ順位を下げていきました。小方はトップを守ってオープニングラップをクリア。2周目には2番手に後退しましたが、大きく後れることなく2秒前後のギャップを保ちながら、先頭のウィルソンをマークし続けました。
2周目には、大倉が大城をパスして5番手にポジションアップ。3周目の段階では前のライダーから6秒ほど離されていましたが、4周目以降にペースを上げ、少しずつ距離を詰めていきました。そして7周目には、4番手を走る内田篤基(カワサキ)に肉薄。次周、大倉が逆転に成功しました。
レース終盤、ウィルソンのマークを続けていた小方はややペースを落とし、確実に2番手をキープする戦略を採りました。レースは再び10周で終了となり、小方は2位で今季初の表彰台登壇を果たしました。大倉は内田を引き離して4位フィニッシュ。大城は4周目に転倒を喫して11番手まで順位を落とし、9位でゴールしました。
●IA OPEN
ホールショットを奪ったのは小方で、ウィルソンと大城が続きましたが、大城は混戦の中で順位を下げていきました。1周目、ウィルソンに抜かれた小方は、再逆転を狙うも連続ジャンプ区間でミス。この間に大倉が2番手へ浮上しました。
1周目をクリアした時点で、ウィルソンと大倉は約4秒差。2~3周目はわずかに大倉の方が速く、両者のギャップは3秒程度まで縮まりました。4~5周目にウィルソンがペースを上げると大倉も対応しますが、ウィルソンの方が速く、大倉は5秒ほど遅れてしまいました。
6周目に大倉が転倒し、能塚が2番手、小方が3番手に。4番手後退の大倉は7周目に再びクラッシュし、順位を落とすことなく復帰できたものの、浅井亮太(ヤマハ)に迫られました。レースは8周でチェッカーとなり、小方は3位でゴール。大倉はなんとか順位を守って4位、大城は2周目に転倒してリタイアに終わりました。
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