大倉由揮が、ヒート2でトップに肉薄する走りを披露して2位獲得
全日本モトクロス選手権の北海道大会が、10年ぶりに復活しました。今回は全道選手権との併催とあって、全日本の開催クラスはIA1/IA2のみに限定され、予選=タイムアタック、ヒート1=25分プラス1周、ヒート2=15分プラス1周という変則スケジュールにより実施されました。 会場の新千歳モーターランド(旧称:北海道オフロードパーク)は、高度なテクニックとスタミナが要求される国内有数のサンドコース。従来からの基本的なレイアウトを踏襲しつつ、スタート地点が反対側に移設されて趣きが変わりました。
●IA1 ヒート1
Honda勢では、道脇右京(TEAM KOHSAKA バイカーズステーション金沢 with CARVEK)が3番手、大塚豪太(T.E.SPORT)が5番手でレースをスタート。Honda Dream Racing Bellsの大城魁之輔は11番手と出遅れ、大倉由揮は転倒により17番手からの追い上げを強いられました。道脇は4周目以降にポジションダウン。この周、大倉は再度のクラッシュを喫しました。
これにより、5周目の段階では大塚がHonda勢のトップとなる5番手。これを約3秒差で小方誠(TEAM HAMMER)、さらに約1秒差で順位を上げてきた大城が追う展開になります。大倉は10番手まで回復して、さらなる上位進出を狙いました。
レース後半、大塚は前の4台に大きく離されながらも順位をキープ。7周目、2番手だった能塚智寛(カワサキ)が転倒リタイアし、大塚は4番手、この周に小方を抜いた大城が5番手にポジションを上げました。レース終盤、大塚は大城を数秒離して周回。レースは15周でチェッカーとなり、大塚が4位、大城が5位、小方が6位、大倉が7位となりました。
●IA1 ヒート2
スタート直後のコーナーで、大塚ら4台のマシンが転倒。大塚は最初から大きく遅れてしまいました。レースは、今季全勝中のジェイ・ウィルソン(ヤマハ)を、小方と大倉が追う展開。一方で大城はやや出遅れ、8番手でオープニングラップをクリアしました。レース序盤、小方はウィルソンに4秒ほど離されて2番手をキープ。その背後に大倉が迫りました。
そして5周目、大倉が小方の攻略に成功。この段階で、2番手に浮上した大倉とトップを走るウィルソンのギャップは4秒以上ありましたが、その後の2周で大倉は少しずつウィルソンに接近し、7周目の段階では2秒ほどの距離まで近づきました。
しかしここで、ウィルソンがペースアップ。大倉はレース終盤の2周で力尽き、ラップタイムを落としました。それでも大倉は、10周で終了したレースを2位でフィニッシュ。今季3度目の表彰台登壇を果たしました。小方は8周目に富田俊樹(ヤマハ)の逆転を許して4位。ケガから復帰直後の大城は、ペースが上がらず9位でゴールしました。
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