IA1 ヒート2
IA1 2023
Round 5

大倉由揮が、ヒート2でトップに肉薄する走りを披露して2位獲得

jp 新千歳モーターランド ダート・モトクロスコース

全日本モトクロス選手権の北海道大会が、10年ぶりに復活しました。今回は全道選手権との併催とあって、全日本の開催クラスはIA1/IA2のみに限定され、予選=タイムアタック、ヒート1=25分プラス1周、ヒート2=15分プラス1周という変則スケジュールにより実施されました。 会場の新千歳モーターランド(旧称:北海道オフロードパーク)は、高度なテクニックとスタミナが要求される国内有数のサンドコース。従来からの基本的なレイアウトを踏襲しつつ、スタート地点が反対側に移設されて趣きが変わりました。

大倉由揮が、ヒート2でトップに肉薄する走りを披露して2位獲得

●IA1 ヒート1

Honda勢では、道脇右京(TEAM KOHSAKA バイカーズステーション金沢 with CARVEK)が3番手、大塚豪太(T.E.SPORT)が5番手でレースをスタート。Honda Dream Racing Bellsの大城魁之輔は11番手と出遅れ、大倉由揮は転倒により17番手からの追い上げを強いられました。道脇は4周目以降にポジションダウン。この周、大倉は再度のクラッシュを喫しました。

これにより、5周目の段階では大塚がHonda勢のトップとなる5番手。これを約3秒差で小方誠(TEAM HAMMER)、さらに約1秒差で順位を上げてきた大城が追う展開になります。大倉は10番手まで回復して、さらなる上位進出を狙いました。

レース後半、大塚は前の4台に大きく離されながらも順位をキープ。7周目、2番手だった能塚智寛(カワサキ)が転倒リタイアし、大塚は4番手、この周に小方を抜いた大城が5番手にポジションを上げました。レース終盤、大塚は大城を数秒離して周回。レースは15周でチェッカーとなり、大塚が4位、大城が5位、小方が6位、大倉が7位となりました。

●IA1 ヒート2

スタート直後のコーナーで、大塚ら4台のマシンが転倒。大塚は最初から大きく遅れてしまいました。レースは、今季全勝中のジェイ・ウィルソン(ヤマハ)を、小方と大倉が追う展開。一方で大城はやや出遅れ、8番手でオープニングラップをクリアしました。レース序盤、小方はウィルソンに4秒ほど離されて2番手をキープ。その背後に大倉が迫りました。

そして5周目、大倉が小方の攻略に成功。この段階で、2番手に浮上した大倉とトップを走るウィルソンのギャップは4秒以上ありましたが、その後の2周で大倉は少しずつウィルソンに接近し、7周目の段階では2秒ほどの距離まで近づきました。

しかしここで、ウィルソンがペースアップ。大倉はレース終盤の2周で力尽き、ラップタイムを落としました。それでも大倉は、10周で終了したレースを2位でフィニッシュ。今季3度目の表彰台登壇を果たしました。小方は8周目に富田俊樹(ヤマハ)の逆転を許して4位。ケガから復帰直後の大城は、ペースが上がらず9位でゴールしました。


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大倉 由揮
大倉 由揮 6
Honda Dream Racing Bells
ヒート1は、スタート直後の混戦で前走車に追突して転倒。1周目は17番手でしたが、それでも2周目には10番手まで一気に順位を回復できて、まだまだいけると思っていました。ところが4周目に、再び追突するような形で自分だけ転倒。そこから先はリズムが崩れ、悔しい結果に終わりました。ヒート2は、実は体調があまりよくなかったのですが、前に小方選手がずっと見えていたので、気合いで食らい付いていました。そして一瞬の隙をついて2番手浮上。そうしたら、思っていたよりもトップのウィルソン選手が近く、しかもその差が少しずつ詰まってきたので、これはチャンスかとも思いました。でも、ラスト3周くらいから本当に身体が動かなくなってしまいました。とはいえ、単なる運だけでなくようやく実力で、2位を獲得できたと感じています。次戦は地元大会。応援に来てくれる方々に、もっと恰好いい姿を見せたいです

大城 魁之輔
大城 魁之輔 4
Honda Dream Racing Bells
前戦で転倒して、元々プレートが入っていた鎖骨や、ろっ骨などを負傷しました。鎖骨はプレートを入れ直す手術をしてもらい、前の週からバイクに乗れるようになったという状態で今大会を迎えました。3週間くらい安静にしている期間があったとはいえ、もう少しがんばりたかったのですが、想像以上にきつく、上位でゴールできませんでした。言い訳したくないのですが、ケガした部位を無意識にかばうような身体の動きになり、その結果として別の部位に負担がかかるというような状況でした。今季は、目の前の課題を一つずつ潰していくことをこれまで以上に意識し、1個ずつクリアすることで確実に改善できている実感はあったのですが、ケガにより一気に課題を増やしてしまいました。次戦は、地元から比較的近い大会。しっかり乗り込んで、こんなレースをした直後に言うのはどうかとも思うのですが、勝ちたいです!



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